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計測できそうでできない多くのこと。エンピリカル(実証的)アプローチで。

11年前の東証の論文と記者会見の内容の一貫性

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東証の記者会見を見て、CIOがシステムの全体像を把握していてきちんと回答できるのはすごいなぁと思いながら聞いていました。本来のCIOの定義からすると当たり前といえば当たり前ですが、多くの企業でそこまでいっていないのが現状ではないかと思います。

記者会見の記者からの質問で「ベンダに損害賠償するのか?」という質問に対して「東証の責任でやっているので今は考えていない」という社長の回答があり、SNSで話題になりました。

東証の発注者責任の話を2008年頃に伺ってすごいなぁと思って、情報処理学会の学会誌で特集を提案して、東証 清田氏に特集記事に寄稿をお願いしました。また、イベントでのパネルディスカッションを企画し、東証、富士通の方に登壇をお願いし、モデレータを務めました。当時、伺った東証の考え方が今も引き継がれているのかなと思いました。

ビジネスを進める主体と開発する主体が分かれている場合、ビジネス側がシステムも理解して、一体となって取り組まないとうまくいかないのでは?それはプロセスや体制だけの話ではないのでは?失敗したときに責任を押しつけるだけではなかなかうまくいかないのでは?と思ったのを記憶しています。

特集記事のPDFへの直リンク(情報処理学会電子図書館)

パネルディスカッションの記事(Publickey)

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