PDCAの検証ができない理由と対策
PDCAって、ビジネスの基本だと思います。
Plan: まず考えてみる。
Do: そして実際にやってみる。
Check: 実行結果を検証する
Action: 検証結果を、次の計画に反映する
そしてまた次のPDCAにつなげていくのですね。
ただ、このPDCAがちゃんと回っていないことが多いのですよね。
特に、Planに時間がかかりすぎるケースが多いように思います。延々と議論ばかりして対立意見の収拾がつかず、Doの実行段階までに至らないケースです。
しかし、そのようなケースでも、Check(検証)はあまり行わず、次のPlanをまたゼロから始めてしまうことも多いように思います。
これでは、なかなか物事が進捗しない上に、組織として、あるいは個人として、学びも蓄積できないですね。
ですので、いかにCheck(検証)をきっちり行うか、を考えていくことが必要だと思います。
Check(検証)を行う場合、必要なことは、起きている現象を事実として捉えて、その事実が期待している結果と照らし合わせてどうかを評価し、もし改善が必要であればどこに原因があってどのようにすればその原因が解消できるかを考えることです。
しかし往々にして「犯人捜し」の罠に陥ってしまっているケースもよく見ます。「あいつが悪い」「あの部門が非協力的だ」という議論になり、結局、有効な対策が立てられないケースがいかに多いことか。
あるいは、延々と主観的な議論だけが続き、具体的なアクションが立てられない。
このような場合、おそらく2つの原因と対策があると思います。
一つ目は、Checkの段階で行うべきことを参加者が訓練されていないことが原因となっているケース。
事実を把握し、期待する成果とのギャップを評価し、ギャップを生んでいる原因を特定し、その原因をいかに解消するか、ということを考えなければいけないのに、このプロセスを行うことなく、「あいつが悪い」という犯人捜しや、主観的な議論を始めてしまう、ということです。
これは、会議の目的と進め方を徹底し、そのように会議を進めることで、かなり回避できます。
もう一つは、最初のステップに必要な「事実の把握」に必要なデータや情報を用意されていない状態で、進めてしまうことが原因となっているケース。
事実となるデータがない状態で会議を始め、議論に入ると、簡単に犯人捜しモードや、主観的議論モードに陥ってしまいます。
会議の前に、きっちりと議論の土台となるデータや情報を用意することが必要です。必ずしもファシリテータがデータを用意する必要はありません。誰かが用意して話せるように、ファシリテータが手はずを整えればよいと思います。
しかし、これが全く用意されず、「とにかく人を集めて議論しよう」というケースもまた、多いのです。これではなかなか進まないですね。
公私でこのようなファシリテーションをする機会も多いので、改めて自戒していきたいと思っています。