とても怖い、気づかず蓄積している疲労。そこで「疲れ」をいかに管理するか?
ビジネスパーソンにとって、ここ一番で頑張ることは、大切なことです。
しかし、たまった疲労を取ってリフレッシュし、体調をベストの状態に維持することも、長期的に見てとても重要なことです。
11月6日のNikkeiプラス1の特集「疲れは身体の危険信号」は、ビジネスパーソンにとって大きな課題であるこの「疲れ」を管理することを考える上で、とても参考になりました。
---(以下、引用)----
体にはストレスに抵抗する機能が備わっており、体が疲れていても、仕事にやりがいがあったり、責任感が強かったりすると、疲れは吹き飛び、疲労感はない。つまり、周囲の人間から見て、明らかに疲れていても、本人には自覚症状がない場合がある。
---(以上、引用)----
これは、自分の場合に当てはめると、とてもよく分ります。
スケジュールが非常にタイトな中で、土日もなくずっと仕事をしていると、あるタイミングから、自分は仕事をどんどんこなせるように感じる時があります。
万能感というか、一種の躁状態なのかもしれません。
この記事では、「疲れていない」と回答した人たちのうち、交感神経と副交感神経のバランスが崩れていたり、睡眠障害になっている人がよくみられることを指摘した上で、下記のように書いています。
---(以下、引用)----
「こうした疲労感なき疲労を隠れ疲労とも呼ぶ。体力的に余力がある20代なら深刻に考えなくてもよいが、35歳以降だとうつ病のリスク要因にもなる。気づかずに疲れがどんどんたまると、最悪のケース、突然死も招きかねない」
---(以上、引用)----
私も、忙しい状態が続いて、「この調子で、いくらでも仕事がこなせる」というスイッチが入った状態がある程度の期間続くと、その後の反動は、結構大きいものがあります。
ですので、なるべくそのような状態にならないように、仕事をスケジュールするようにしています。
そうなる前にアクセルを少し緩めないと、結構辛い状況になるのですね。
記事では、日本人がほぼ100%持っているヒトヘルペスウィルスに着目し、身体の疲労度を唾液などから簡単にチェックする検査法が現在研究開発されていることが紹介されています。
1年以内に実用化されるとのこと。
これが実用化されると、ビジネスパーソンの疲労度が客観的に把握できるようになります。
「Aさんは疲労度xxx。すぐに休息を取るようにしよう」
「Bさんは疲労度xx。要注意」
といったように対策を立てることで、メンタル系のリスクも未然に防止できるかもしれません。
---(以下、引用)----
「疲労は体を守るメカニズム。一時的な疲れなら休むと回復する。病的な疲れになる前に、体がどの段階にあるのか知るのはとても大事」
---(以上、引用)----
まったくその通りだと思います。
いったん疲れが限界を越してしまい、それが精神面・身体面に影響が出てしまった場合、本人は非常に辛い状態に陥ります。
さらに、一緒に仕事をしている周りの人たちにも迷惑がかかります。
たとえば、ストレスに対して人並み外れて強靱なため、高い業績を上げて責任ある地位についた人の中には、自分と同じストレス耐性を部下に求めるケースもあったりします。
だからこそ、マネジメントも含めて、疲労のメカニズムを理解し、事前に個々の疲労状態を察知し、適切な対応をする体制と仕組みが必要なのですね。
そのために、疲労の度合いを客観的に把握できるようになることは、とてもよいことだと思います。
なお、記事では、疲労を取るためのヒントが書かれていましたので、ご紹介します。
・「早めに休息を取る」..これに尽きる。
・そのためには、睡眠が最も効果的。
・仕事の不満は溜めず、愚痴をこぼしたり文句をいうのもよい
しっかり仕事をし、休むべき時はしっかり休んで、常にいい仕事をしたいものです。