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大木さんの「ソフトバンク流・超速断の仕事術」

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「これは今日中、こっちは今晩中。それは明日の朝まで!」

と、カバーの見返しに書いていますが、まさにそんな環境で仕事を続けてきた大木さんが、ご自身の仕事の経験をもとにまとめられた本、「ソフトバンク流・超速断の仕事術」

10日程前のブロガー会議で、当日出版ホヤホヤのこの本を大木さんからサイン付きでいただきました。

「ソフトバンク流」と銘打つだけあって、ソフトバンクでの仕事の様子がよく理解できました。

特に印象深かったのは「ソフトバンクではMECEに分類するのに時間をかけない」、という点。

「漏れなく」が大事なのであって、これが確認できれば「ダブり」は後でチェックすればよいと言うことで、すぐにスタートするそうです。

「スピード重視」のソフトバンクならではの考え方だと思います。

他にも、随所随所に「なるほど!」と納得する箇所満載です。

 

■『私は、企画という仕事は、「ない」ところから「ある」状態にする仕事であると考えている。存在しないものを、存在するようにしていく仕事であるということだ。』(p.37)

これは全く同感です。

時々、企画担当の方で「何も決まっていないので、進められない」という方がおられますが、「その何かを決める」のが企画の仕事なのですね。

 

■『経営者の情報量は圧倒的に多い』(p.48)

様々なチャネルからリアルタイムで膨大な最新情報を入手して判断している孫社長の様子を描いた章のタイトルです。

この章の最後で、大木さんは

「われわれ社員は経営者に入ってくる情報を、いかに早く察知するかというスキルが必要になるのかもしれない。経営者が情報を出さないのではなく、われわれが情報を取りにいくべきなのだと思う。それを怠って、愚痴を言っても始まらない」

と述べておられます。

耳が痛い話しです。

 

■『ファシリテーターは、中立ではなくても公平さを保つ努力が必要』(p.124)

これも章のタイトルです。

仕事で中立というのは難しいのですが、公平(フェア)に考えて行動することなら可能です。

私も常にフェアでなければ、と改めて感じました。

 

■『よい提案をもらえるRFPとは』(p.128)

様々なプロジェクトマネージメントをなさってきた大木さんにとって、外部業者との仕事を進める上で、RFPはとても重要です。大木さんはRFPについても4ページを割いて書かれています。

何が確定済で何が確定していないか明確にすること、フェアであり、オープンであることが重要との指摘は参考になりました。

 

■『ベンチャー適性テスト』(p.175)

ベンチャー企業でプロジェクトを担当するための適性テストが掲載されています。全部で9つの問いがあり、全てが○だと100点満点だそうです。

私がやってみたところ、....全て○でした。ううむ。

 

本書には、リーダーにとって仕事を猛スピードでこなし目標を達成するためのヒントが満載です。

ところで、既に大木さんはソフトバンクから離れておられますが、本書を世の中に出すにあたっては、ちゃんとソフトバンクの広報を通してタイトルに「ソフトバンク流」と入れる旨の了承を得たそうです。

実際には、会社を離れた方が会社名を使用するのを躊躇する会社も多いと思いますが、「自社のイメージ向上に繋がるのでOK」という現実的な判断を行うのは、いかにも実質重視のソフトバンクさんらしいと思いました。

大木さん、ありがとうございました。

 

http://twitter.com/takahisanagai



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