よーく考えよー英語は大事だよ
石原慎太郎知事が国語力の低下を理由に、小学校段階での英語必修化を「全くナンセンスだ」とこき下ろしたことについて、小坂文科相が強く反論したという朝日新聞の記事。
石原知事の言い分もわかりますが、英語力はやはり大事ですし、これから先もますます大事になってくるでしょう。ネットで国をまたがって自由に情報が流通しているとは言え、そのほとんどが英語であり続けるのは確実です。小坂文化相は「インターネットコンテンツの90%は英語だ。」と主張したようで、出典はわかりませんが感覚的にはそんなもんだと思います。
自動翻訳という可能性もありますが、やはりまだまだのようで、今回のジェフリームーア本の翻訳の時も下訳くらいには使えないかと翻訳ソフトの試用版を使ってみましたが、まったくお話になりませんでした。下訳でも使えないレベルです、と言うか何言ってるかわからないレベルです(^_^;)。自動翻訳のテクノロジーのブレークスルーの可能性はないのでしょうかね?
ということで、英語能力がないのは、日本の国としての競争力にかなり悪影響があると思います。特に台湾なんかに行くとそう思います。個人的には、小学校での英語必修化は遅すぎたと思います。もちろん、科目を設ければ良いということではなく、ちゃんと使える英語を教えることが重要なのは言うまでもないですが。
IT系情報でも、今では主要ニュースサイトの情報はかなり迅速に日本語化されているわけですが、それでも日本語化されていない膨大な英語情報があります。これがけっこう大きいです。たとえば、ITアナリストの業界で言うと、英米の多くのブティック系ファームがブログで積極的にリサーチ情報を発信しています(たとえば、ここ)。パッケージされた情報は無料で提供して、収益はカスタム化された調査やコンサルティングで稼ぐというオープン・ソース的なビジネスモデルです。こういうブティック系アナリストファームの無料レポートのアグリゲータ・サイトなんかもあります。要するに、英語圏では無料ないし安価に利用できる情報はネット上に山のようにあるわけであって、これをリソースとして有効活用できるかできないかの違いは非常に大きいと思うわけです。