ゴルフ：弾道が見える測定機

ゴルフ練習場関連の仕事をしている関係で、ゴルフの弾道シミュレーターに関しては「練習場に設定されるタイプ」「プロが使う高額タイプ」「アマチュアでも買えるくらいのタイプ」など、様々なものを使ってみました。今回は練習場を経営している知り合いからMLMという測定器を検討してみたいというお話しをいただき、以前から興味はあったのと、それほど高価ではないので購入して使ってみました。

測定器自体の写真を撮っていないのでAmazonのリンクをそのまま張り付けましたが、iPhoneを乗せて使うので、iPhoneでその様子を撮れないから撮っていなかったのでした・・・。

届いたその日のうちに練習場に持って行って使ってみました。ドップラーレーダーでのヘッドスピード・ボールスピードの測定とiPhoneのカメラを使った測定を行うので、夜はうまく使えない可能性が高いというので、夜に使ってみてから相談をしたかったためです。

まだうっすらと空が明るい時間に使い始めましたが、この動画のようにスイングと弾道がズレてしまっています。やっぱり夜は無理なのかな〜と思ったのですが・・・

空が真っ暗になるとむしろちゃんと測定できました。明るさの問題なのか、たまたま最初のうちだけ調子悪かったのか分かりませんが・・・。ただし、スイングの様子はかなり暗く映るためよくわかりません。

別の練習場でも夜中に使ってみて問題なく測定できていました。フェードを打てばちゃんとそれらしい軌道がでます。iPhoneのINカメラを使ってここまで弾道を追えるのは凄いですね〜！

ボール位置がカメラ中心ではなくかなり右になるので、左に曲がる様子を軌道として出すのはドローというより、かなりの「ど」フックを右に打ち出す感じでないとダメな感じです。。

個人的には、練習場の関係者が見ている前でデモをする時に、まあ、それなりにちゃんと打てるようになったのは、我ながらゴルフの腕の進歩を感じたのでした。以前の腕ではデモをしようと思っても数発に一発くらいしかきちんと飛びませんでしたからねぇ・・・。右にも左にも球を曲げるのは得意なので（曲がり幅のコントロールはイマイチですが）、こういうデモでは役立ちます。

ドラコンモードなどもあります。

GPS連動もできるので、どのあたりに飛んでいったかなども追えるのですが、ショット位置と向きをまじめに指定しないとこの図のようにズレてしまいます・・・。

少し使いにくいのが、ティーからでなくショットマットから打つ場合です。ティーに乗っているボールに反応しておかしな弾道になることが結構ありました。ティーを一番下げた状態にするとうまく行くことが多かったのですが、自動でティーアップされる練習場だと少し注意が必要です。

ロブショットや短いアプローチショットなども問題なく測定できる感じでした。あまりにも短いショットやひどいミスショットは反応しないこともありました。

ラウンド中にも使ってみました。コースではなかなか使いにくい感じで、ティーイングエリアでも平坦でないところは意外と多く、うまく設置できずに反応しないことも多くありました。また、最初の30ヤードくらいの映像を元に弾道をシミュレーションするようで、このショットは実はアゲンストの風がかなり吹いていて、コースなりにフェードを打ったつもりが実際はこの軌道よりははるかに右に曲がって・・・

こんなホールですが、右のワンペナエリアに落ちました。MLMの軌道ならちょうど良いくらいの感じだったのですけどね〜

ちなみに、iPhoneで使っている間の再生画面はこのような感じで、共有用動画を作成すると綺麗に整形された動画ができるのはなかなかよい感じです。

ということで、MLMはドライバーを1本買うくらいの値段で弾道を表示できるという点ではとても面白い測定器だと感じました。ヘッドスピード・ボールスピードなどのデータも大体イメージとしては合っている印象でした。欲を言えば、ボール後方からの動画でないので、まっすぐ打っても右から左への軌道に見えてしまうのと、地面近くからの映像になるので腰の高さくらいからの映像にしたいところですが・・・。暗いとうまく使えないことなどもありますが、なかなか使って楽しい測定器だと思いました。動画にちゃんと音も収録されているのも良いですね。mevoは音が撮れませんでしたので。

毎回練習場での練習で使いたいか？となると・・・どちらかというと、どう飛んだかより、どう振ったかを確認しながら練習したいので、SONYのスマートゴルフセンサーの方が練習には役立つ気はしますが、プロゴルファーを目指しているわけでないので練習場でも楽しい方が良いと考えれば、MLMは楽しい測定器だと思います。