就活へのアドバイス
「就活中の皆さんへ」というお題がでていますので、私や当社からの視点でのアドバイスを書いてみます。
まず、先日紹介した、「社内失業」を読んでみるといいと思います。せっかく就職しても、社内で何もやることがなく、自ら動こうと思っても蓋をされて、日々時間つぶし状態になり、何の経験やノウハウも身につかず、次に転職しようにも、アピールできることすらない、というケースがたっぷり紹介されています。
私は以前から、「新卒での最初の就職に失敗すると、挽回は非常に苦労する」と思っています。ある意味、新卒というのは、就職する側にとって最大の武器なのです。会社側としては「新卒だから」「新卒のうちに」という感じで、いろいろ勉強させてもらえますし、失敗も経験のうち、と、いわば免罪符を持っているような状態で扱います。ここでどれだけ社会人として、あるいはその分野での基礎をたたき込んでもらえるかで、その後の長い人生が大きく左右されると思います。
一方、中途採用での就職の場合は、「即戦力」でないとまず採用しません。経験・ノウハウ・実績・人脈などのアピールポイントがなければ、そう簡単には採用しません。その背景には、新卒と中途での吸収力の違いがあります。新卒は、社会人への期待と不安を胸に、ほとんどの人は将来への期待を持って入社してきます。さらに、学校で教わること・経験することとは全く違う面を指導するので、乾いたスポンジのようにどんどん吸収してくれます。一方、中途の場合は、社会人としても慣れていますし、経験もそれなりに積んでいるため、自社の方針とかみ合わないことも多いのです。そのため、中途の場合ははじめから成果を出してくれることが確実な人でないと採用したくないのです。
さて、新卒・中途とも共通で、どんな人を採用したいと思っているかを、私の個人的な観点から書いておきます。
・嘘をつかない人・信用できる人
・受け身ではない人
・自分を持っている人
・コミュニケーションが取れる人
・明るく元気な人
・担当してもらいたい分野が好きな人・興味がある人
こんな感じでしょう。仕事は人と人との関係で生まれ、進めるものです。人として信用できることが何よりも大切ですし、明るく元気な人が望ましいのです。加えて、担当分野が好きな人ということも大切です。好きなものはどんどん上手くなります。嫌いなことではまず一人前になれません。
ついでに、面接する側からのアドバイス。
・自分のことをきちんと話すことができること
・それなりに正しい日本語で会話をすること
・質問に正しく答えること
・清潔できちんとした身だしなみ・姿勢
・笑顔
会ったときの印象はとても大切です!
自分が選ばれる側だと考えると受け身になってしまうと思います。「自分が自分に合う会社を選ぶのだ」という気持ちで臨むと良いと思います。会社は規模の大小よりも、雰囲気・状態の良し悪しの差の方が大きいものです。自分でしっかり選びましょう。