オルタナティブ・ブログ > kei_1のモバイル・クラウド・言いたい放題 >

「モバイル」から端を発したさまざまなこと、製品やサービスを利用してみた感想や、業界のトレンドに対する個人的意見、感想、そして身の回りでおきたことなどを、kei_1独自の視点で書いていきます。

香港でのモバイル通信

»
先日、香港出張の機会があったので、その際のモバイル通信の様子を事例として報告しておこう。香港は世界でも最もモバイル通信環境が進んでいる場所だと思う。

通信にはEMOBILEのPocketWiFi GP02と、かなり前の機種だがNokiaのスマートフォン E70、そして、au契約のiPhone 4S、MacBookAirを持参した。

IMGP0728.jpg
左から PocketWiFi GP02、Nokia E70、iPhone 4S。
出前は今回使用したプリペイドSIMカード

PocketWiFi GP02は、モバイルルータと呼ばれ、無線LANのアクセスポイントを小型にして持ち運べるようにしたもので、インターネット接続にはHSDPAのデータ通信が利用できる。国内ではEMOBILEの回線を使っているが、実はこの機種はSIMフリーで、香港では現地のSIMカードを入れて、現地のモバイル通信回線を使うことができる。出張中は団体行動を取らねばならず、特に今回の出張では現地でのSIMカードの調達が難しいと予想されたので、国内で事前に調達する方法を探していたら、なんとAmazonでも買えることがわかった。しかも、ハチソンテレコム香港の「3」というブランドのHSDPA対応のデータ通信ができ、さらに国際ローミングで中国でも使えそうなSIMカードが調達可能で、私のニーズにぴったりである。

また、これはプリペイドタイプのSIMカードで、利用を始めるとすぐに料金が足りなくなりそうなので、リチャージカードも合わせて購入した。これでPocketWiFiを使って、iPhoneとMacBookAirをHSDPA対応のデータ通信でインターネット接続できるようになる。

実際に私が購入したものとは価格やスペックが若干違うが、今日10月29日時点で購入できる一番近いものは次の通り:



NokiaのE70は、2006年に購入したSymbian OSのSmartPhoneで、今回はSIMカードの諸手続のためのSMS機能を利用するためと、緊急の際の電話機としての利用を考えた。つい最近は海外出張の機会が減っていて、たまにの出張では会社の経費でレンタルの電話機を利用したりしていたので、自前の海外SIMフリー端末の出番は実は久しぶりである。

いつも使っているiPhoneは現地でももちろん通話やデータ通信ができるが、国際ローミングの料金が高いので、現地のSIMカードを使う方が圧倒的に経済的である。しかし、iPhoneは写真を撮ってFacebookに投稿するなど、いつもの使い方を香港でもそのまま楽しみたかったので、前述のPocketWiFiを使って通信を行うこととした。

こうして通信機器は、レンタルを使わず、手持ちの機材にSIMカードを追加購入するだけで準備が整った。便利な時代になったものだ。

今回のこうした香港でのモバイル通信の準備に必要な情報には、山根康宏さんの記事がとても役立った。この場を借りてお礼を申し上げたい。


海外でプリペイドSIMカードを使って通信を行う際の細かな手順もこの記事に書かれているので、ぜひ参考にしてほしい。一言補足するとしたら、SIMカードが使えるようにするため、SMSでやりとりする端末が必要になること、そして、SMSでコマンドを送った際に、答えが返ってきたり、設定が完了するまでに少し時間がかかる場合があるので、初めての時に戸惑うことがある。これらの点にも注意が必要だ。

また、個人的には、NokiaのE70を使うのが本当に何年ぶりかだったので、使い方を思い出すのに苦戦した。日頃使っている機種でできるともっと良いのだが、と思った。

香港でのHSDPAのデータ通信は非常に快適だった。iPhoneで撮影し、Facebookに投稿する際、待たされることがほとんどない。このところ、東京で同じようなことをすると、時々通信が止まってしまうことや、切れてしまうことも多いが、香港ではそのようなことは全くなかった。

今回利用したホテルは「The Royal Pacific Hotel & Towers(皇家太平洋酒店)」で、もちろん客室にLAN接続のブロードバンド接続サービスが用意されていて、追加料金なしで利用できた。ただ、回線スピードは特に速くなく、かえってHSDPAのほうが快適にさえ感じられた。

私が泊まった部屋には、電源コンセントに、各国の電源プラグを利用できるためのアダプタが用意されていた。もちろん、日本のプラグもOK。200V対応の機器ならそのまま使える。海外からの宿泊客が多いためと思われるが、とてもありがたい。世界中、かなりの数のホテルを経験したが、こんなのは初めてだ。

実は、香港の後、中国本土に入って広州市を訪れる予定だったが、メンバーの都合でキャンセルして帰国した。今度は中国本土で今回利用したSIMをまた試してみたい。

Comment(0)