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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

適当な決算書の結果

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独立した当初は自分で確定申告をしていましたので、会社を設立してからも自分で決算をして申告していました。

複式簿記なんて知りませんので、会計ソフトを買ってきてデータを入力していきました。

製造業のように難しくないとはいえ、初めての決算はわからないことだらけでした。

本来ならば税理士に任せてしまえばいいのですが、その時は忙しくないこともあり、余計な費用を使いたくないこともあったので、よくわからないまま自分でやりました。

その結果、意外と簡単に決算が出ました。

会計ソフトの力ですね!

わからないまま処理を進めたのに、ちゃんとした決算書が出てきましたので、うまくいったのです。

ちょっと引っかかる点があったのですが、計算上は合っていますし、マニュアルに書いてある通りに進めましたので、特に気にしませんでした。

銀行の担当者に決算書を見せると、貸借対照表の減価償却費について聞かれました。

「減価償却費がマイナスって、おかしいですね・・・」

「そうなんですか?でも、マニュアルに書いてある通りにやったんですけど?」

「うーん、でも、普通はマイナスにはならないんですよね・・・」

「まあ、たまにはそんな時もあるんじゃないですか?ガハハハ!」

「・・・わかりました!」

こうして、何の問題もなく通りました。

税務署にもこのまま提出しましたが、何も言われることはありませんでした。

自主申告の原則を尊重しているということですね。

単に誰も見ていないか、適当だけなのかも知れませんが。(笑)

なぜ、減価償却費がマイナス計上されていたのかというと、勘違いが原因の入力ミスと操作ミスでした。

当時は正しいか間違っているのかよくわかりませんでしたが、こんな適当な決算が2、3期続いたと思います。

でも、誰からも何も言われませんでした。

税務署とか役所はもちろん、その決算書で銀行の融資も通っていたのです。

いい加減というか、お堅いところも見ているようで見ていないことを実感したのです。

一番いい加減なのは私ですが。(笑)

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