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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

工場から現場へ進出!

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大手企業2社の元請けとして、人材派遣から始まって事業を拡大していきました。

でも、工場の生産能力は限られていますし、私の会社と他の協力会社の人材を入れ替えるにしても、限度があります。

ある程度は破竹の勢いともいえる感じで人を増やして勢力を拡大していったのですが、それも一段落しました。

一段落したといってもペースが落ちただけで、じわじわと勢力を拡大し続けていました。

でも、それでは先が見えてしまいますので、次の展開に進むことにしました。

工場に対しては、一貫して「うちはどんな仕事でもやりますよ!」という姿勢でしたので、やったことがない仕事でもやるのが当たり前でした。

実際に、やったことがない仕事をやったとしても、それなりにきっちりできていましたので、信頼も得ていました。

コンクリート製品製造の工場ですので、工場から出荷された製品は建設現場に搬入され、設置されることになります。

その際の取り付けの仕事の話が出てきました。

出てきたというよりも、できる仕事がないか話を進めていたら、製品取り付けの仕事しかなかったのが現状です。(笑)

建設現場の仕事ですので、いろんな業者が入り交じることになります。

素人がいきなり行くと、足手まといになるのは目に見えていました。

「現場となると、現場経験者が必要になるけど、経験者はいるのか?」

「もちろんいますよ!この製品の取り付け経験はありませんが、現場でバリバリにやっていた人材がいますので、すぐできますよ!」

こう言って、話を決めました。

そして、現場に行く従業員に話をしました。

「おい、現場での取り付けの仕事をするぞ。で、お前が現場でバリバリにやっていた人材と言ってあるから、バリバリに頑張ってくれよ!」

「ええーっ、多少の経験はあるけど、そりゃ無茶でっせー。現場って言っても、何度か行ったことがあるだけですよ!いきなり現場に行っても、そんなの何もできませんよ~」

「何度か行った経験があったら、うちではバリバリと言うんじゃ!まあ、やれば何とかなるから、頑張ってくれ!」

「ま、まあ、じゃあ何とかやってみます・・・」

こうして、現場でバリバリにやっていた人材ができ上がったのです。(笑)

めちゃくちゃな話ですが、そもそも経験も何もないのに「経験はあります!経験者もいます!」と言って、工場と契約することができました。

そして、やったことがない仕事でも「できます!」と言って、事業を拡大してきました。

ピンチの連続でしたが、実際にやってみると何とかなっていましたので、こんな調子で勢いを増し続けました。

そして、また同じ調子で工場外へ勢力を拡大することになったのです。

ただし、工場と現場とは違うことは認識していましたので、話が進んでいる途中で手を打ちました。

「製品も違うし、しばらく現場から離れていたので、やっぱり、まずは見習いみたいな形でやらせてもらう方がいいですよね~」

「別に問題ないけど、念のためにこうしましょう!」という感じでうまく言って、見習いからスタートすることに成功したのです。(笑)

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