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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

恥を忍んで降りて見に行く

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大型トラックを乗り始めた当初、その運送会社の専務から注意されていたことがありました。

それは、バックで自信がなかったら、トラックを降りて状況を見に行くことです。

トラックは長さが10m以上ありますので、バックミラーだけでは、どれくらいの距離なのかがはっきりとわかりません。

今では多くのトラックにバックアイ(カメラ)が搭載されていますが、当時はほとんど普及していませんし、私が乗るトラックにも当然ながらありません。

ぶつかったら後の祭りですので、そうなる前に降りて見に行くように言われていたのです。

「」ということです。

乗用車で駐車場にバックで止めようと思って、自信がなくて車を降りて見に行った経験は誰でもあると思います。

誰も見ていないならともかく、誰かに見られていたり同乗者がいたりすれば、恥ずかしい思いをする瞬間です。

トラックに乗っていて同じ状況になると、恥ずかしさは乗用車の非ではありません。

なぜなら、多くの人が見ているからです。

ターミナルに着けようと思ってモタモタしているトラックがあれば、かなり目に付きます。

場合によっては、順番待ちのトラックが控えていることもあります。

そこで、うまく入れる自信がなく、切り返しの自信もなく、入れにくい状況であれば、「うわー、この状況で入れるのは厳しいなあ~」とかなり焦ります。

そこで、目をこらしてバックすることになるのですが、距離感がつかめずにぶつかってしまう事故があるのです。

そうなったら恥どころの話ではありませんので、そうなる前に見に行けということです。

恥を忍んで見に行くには勇気がいります。

でも、「これはあかん!」と思ったら、見に行くように言われていました。

私も実際に何度が降りて見に行った経験がありますが、かなり恥ずかしかったですね。

たぶん、周りで見ている人は何も思っていないと思いますが、勝手に大勢に見られているような気がしていたものです。

ある日、バックしていて「もうちょっと行けるだろう?」と思った瞬間に、「ドン!」と鈍い音がしました。

奥に止まっていたトラックのドアにぶつけた瞬間でした。(笑)

ギリギリに着けようと思っていたのですが、降りて見に行くのが恥ずかしいと思っていたのかも知れません。

とても痛い思いをしましたので、あらためて「恥を忍んで降りて見に行く」ことが身に染みてわかったのでした。

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