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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

独立するための道具!?

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営業手数料が23%で、車を定価で買わなければなりません。全額ローンになりますので、月々の支払いは5万円ほどになります。これと引き替えに、自分では営業しなくても確実に仕事があるのです。

どうしようか少し悩んだのですが、友人がやるということもあって、他に仕事もなかったのでやることにしました。そして、契約することになるのですが、その前後に、やたらと軽トラを使わない仕事について説明された記憶があります。

その仕事とは、要するに派遣社員のような形ですね。通常は、自分の軽トラを持ち込んで、「一個いくら」で荷物の配送を請け負います。

そうではなく、どこかの会社に派遣されて、その会社のトラックに乗って荷物を運ぶということです。形態としては人材派遣と同じですね。

その仕事の場合は、軽トラを全く使うことがありません。

「となると、通勤にも軽トラを使う必要はありませんので、家に置きっぱなしになりますよね?それだったら、軽トラを買う必要はないんじゃないですか?」

「その通りです。でも、軽トラで運送業を開業することで、独立することができるのですよ!?」

「はあ・・・」

「要するに、軽トラは独立するためのの道具と考えてください!独立するためには必要なものととらえてください。」

「軽トラを使う仕事に決まってから買うのではダメですか?現状では、どうも軽トラを使わない仕事のような気がしますので・・・」

「いえ、それはできません。うちが独立を支援するのは、軽トラックで運送業を開業することになりますので、どんな仕事になっても、軽トラは必要なのです!」

「は、はあ・・・」

「それに、軽トラで仕事を請け負えば、燃料代もかかりますし、メンテナンスも増えますよ!?それに、単価も下がってきていますし、宅配はなかなか大変なんですよ!?」

「はあ・・・」

「でも、その会社のトラックを使った仕事だと、経費は全く必要ありませんよ!軽トラもも傷みませんし、燃料代もいらないんですよ!?だから、確実に収入が計算できるメリットがあります!」

「は、はあ・・・」

「それに、新品の軽トラがあれば、いつでもその仕事をすることができますよ!つまり、何でもできる状態になるということです!」

「ということは、私は軽トラを使わない仕事なんですね?」

「い、いや、そういうわけではなく、そういった仕事になる可能性もあるという話です。そのあたりは、契約してからの調整になります。」

「なるほど!軽トラは独立するために道具なのか!」と思わせたかったのでしょうが、そうは思えませんでした。でも、半ば丸め込まれた状態でしたが、それなりに納得していたのです。

しかし、うまい具合に説明するもんですね。必要がない軽トラを買わせる点に絞ると、悪徳商法のような感じがします。ローンを使っても、契約が成立したらその会社には何十万円の利益が一括で入りますので、絶対条件から外すことはできないのでしょうね。

そして、この説明を受けた時には、私の仕事は決まっていたのでしょう。でも、お茶を濁すことで、無難に契約させることを狙っていたのだと思います。

でも、やったことがない宅配をすることに比べたら、そっちの方が良かったと思って先に進めたのでした。

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「今日で4日ほど間が空いてるから書かねば!」と思って前回の日付を見ると、丸一週間経っていました。(汗)ひえー!日が経つの早すぎ・・・

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