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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

事故を起こして他人のふりをする

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別の仕事をしてもらおうと考えたのは、本人の性格や収入面を考えたのと、仕事の「責任」を考えた時に、いずれ大きな問題が起こると思ったからです。

まずは、すでに小さな問題を起こしていました。それは、最初に約束通りの報告がなかったということです。いや、決して小さな問題ではありませんね。決められた報告がないのは、仕事をやる上で重要なことです。その報告を怠るということは、仕事をしていないことになります。

また、自分にとても甘い性格ですので、仕事よりも遊びを選んでしまうこともあります。仕事に問題がなければいいのですが、重要な仕事をすっぽかして、どこかに消えてしまう心配もあったのです。

最初に報告がなかった時は、「トラックをどこかに置き去りにして、消えてしまったのだろうか?」と心配しました。さすがに、それはなかったのですが、その心配が現実になるような話を聞かされることとなったのです。

ある日、雑談をしていると、こんな話をしてきました。

「昔、乗用車を運転をしていて、ハンドル操作を誤って車がひっくり返ったんです。自損事故だったので車や人に危害を加えたわけじゃありませんでした。でも、パニックになって、窓から脱出しても、どうしたらいいかわからなかったんです。」

「とにかく、まずはその場を離れました。でも、気になって現場に戻ってみると、人だかりができていたんです!「うわー、まずいなあ~」と思いながら、人だかりに近付いて行きました。警察が現場検証をしていましたね。」

「で、車の持ち主が自分と気付かれたらまずいので、野次馬のふりをして、その後どうなるかをずーっと見ていたんですよ!」

「いやー、あの時は焦りましたねえ・・・。バレたら恥ずかしいので、他人のふりをして見てたんですよ!ハハハハハッ!」

飲酒運転だったかどうかは覚えていませんし、その後は、どんな行動をしたのかも聞いたと思いますが忘れました。しかし、この話はびっくりしましたので覚えています。

言うまでもありませんが、普通なら事故処理の連絡などをしますよね。その場を離れて傍観するとは、無責任にも程があります。さらに、人に迷惑をかけまくっていることもあります。

せめて、その場で自分が名乗り出れば、事故処理はスムーズに進むはずです。事故当初はパニックになって、その場を離れたとしても、その後に責任ある行動を取っていれば、まだ許せると思います。

でも、この話では、名乗り出なければならない状況でも逃げていたことになります。そうなると、警察は車の持ち主を探さなければなりません。また、車を勝手に処分するわけにはいきませんので、通行人などに迷惑がかかる時間が長くなります。

こうしたことを全く考えずに、目先の責任逃れと保身に走った行動は、許されることではありません。また、その後のことを考えれば、逃げてプラスになることはありません。

つまり、後先も何も考えることがない行動を取っていますので、無責任極まりないどころか、めちゃくちゃな行動だったということです。

自損事故だったから良かったものの、人をひいていたとしても、おそらく同じ行動を取ったでしょう。

この話を聞いて、何かがあったら「トラックを置き去りにして、消えてしまうかも!」という思いが強くなりました。

また、こんな話をペラペラとしゃべることも問題ですね。まあ、正直という点では評価ができるかも知れませんが・・・

そして、いろんな点を考えても、少しでも早く別の仕事に就いてもらうことにしたのです。


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そういえば、ひき逃げ事故を起こした社員もいたことを思い出しました。会社の飲み会が終わった直後の事故だったので、ちょっと大変でしたね。

こうして、昔を思い出しながら書いていると、いろんな記憶がよみがえってきます。

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