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商社マンの営業として33年間(うち海外生活21年間)、国内外で様々な体験をした。更に、アイデアマラソンのノートには、思いつきを書き続けて27年間、読者の参考になるエピソードや体験がたくさんある。今まで3年半、ITmediaのビジネスコラム「樋口健夫の笑うアイデア動かす発想」で毎週コラムを書き続けてきたが、私の体験や発想をさらに広く提供することが読者の参考になるはずと思い、ブログを開設することにした。一読されれば「読むワクチン」として、効果があるだろう。

様々な天災に対して 避難所の設備を革新するべし  その3 雨水タンク、組み立て式複数用風呂とシャワー、簡易トイレとテント

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様々な天災に対して(For Various Natural Disaster) 

避難所の設備を革新するべし

 (Proposal for Improving Facilities of Evacuation Sites) その3 

雨水タンク、組み立て式複数人用風呂とシャワー、簡易トイレとテント

 様々な大災害の際に、毎回被災した人たちが切望するのは、シャワーや風呂だ。今回の大震災でも2,3週間風呂に入れなかった人がたくさんいた。
 これからの震災避難センターでは、前に述べた簡易組み立てベッドと仕切りに加えて、震災避難センターには、組み立て式の大きな風呂(大人が4名程度は一緒に入れる大きさ)を用意しておくことだ。

 この風呂は風呂の部分と、ストーブ・ボイラー部分に分かれている。外部に薪でお湯を沸かすことができる。そのストーブの部分は、寒い季節には、暖をとり、ヤカンを載せてお湯を沸かすこともできる。風呂には循環式の浄水機がついていて、足踏みで水を浄水できる。

 これも必ず、男女べつべつに2セットを、準備して備えておくとよいだろう。

風呂用の水は、しかるべく水道が望ましいが、殺菌した雨水でも風呂に使用することになる。

 シャワーは、足踏み式の温かいシャワーを浴びることができる。多人数が利用するとすれば、尾瀬の宿泊所のように、石鹸やシャンプーは、使えないかもしれない。それでも温かい風呂は、どれだけ被災者の心を癒すか、想像できないほどだ。

 被災者にとって、トイレの不便さは、想像できないほどだろう。室内のトイレもきっと避難されている方々には数が足らないことは間違いない。そのために、臨時にトイレを作ることが必要だ。男女それぞれ一定の避難者の人数に応じた数のトイレ、雨水タンク、タオルを人数分用意しておくことだ。これらを収納するテントも必要となる。

 ベッド、仕切り、調理場、風呂場、シャワールーム、多数のトイレ、テントなど。これらの装置を標準装備しておくことが、避難所として正式に認められる条件である。大震災であっても、地域の洪水であっても、ただちに、避難した人たちが、簡単な指示でこれらの被災体制の設備を組み立てることができ、数百人の方々が使えるように、日ごろ避難訓練しておくことも大切だ。

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