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2009年インターネット広告費、新聞広告費を抜き第2位に(「日本の広告費」をグラフ化)

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Graph1  2月22日に、電通より恒例の「日本の広告費」の発表がありました。2009年の日本の総広告費は5兆9222億円(前年比89%)と2年連続で前年実績を下回る結果となりました。このような市場環境の中、インターネット広告費は、前年比101%の7069億円(媒体費5448億円、制作費1621億円)、検索連動広告は1710億円、モバイル広告は1031億円(モバイル検索連動広告は224億円)となりました。
 4マス広告費が5年連続で前年を下回る中で、新聞広告費が前年比約2割減の6739億円となりましたが、インターネット広告費は不況の中でもぎりぎり前年比割れを回避し、インターネット広告費はテレビ広告費に次ぐ第2位の広告メディアになりました。
Graph2  インターネット広告費は2004年にラジオ広告費を抜き、2007年に雑誌広告費を抜き、2009年にはついに新聞広告費を抜き去ることになりましたが、これは2年前に私が予想していた追い越しポイントより「1年前倒し、かつ、売上規模1千億円下の場所」でおこりました。不況がメディア・シェアをいっきに変えるきっかけになったと考えられます。
 4マス広告費とインターネット広告費と衛星メディア広告費をあわせた「主要メディア間の売上シェア」をグラフ化してみました。インターネット広告費は、主要メディア内で2割のシェアを占めており、インターネット広告費を構成するディスプレイ広告や検索連動広告、モバイル広告などのそれぞれが単独でラジオ広告費や雑誌広告費に匹敵する規模に成長していることがわかります。また、売上額ではディスプレイ広告が前年割れしているという見方になりますが、売上シェアとしては順調に成長していることがわかります。
 インターネット広告費を細分化した売上シェア・グラフを眺めていて感じるのは「進化し続ける広告メディアのみがシェアを伸ばす」ということです。今後も、インターネット広告は進化を続けるでしょうが、それはインターネット・メディア内にとどまらず、既存メディアとのクロスオーバーも含めた形で進化していくことでしょう。

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