EUの携帯電話国際ローミング規制、施行へ

以前このブログでも紹介したEUの国際ローミング法案が成立し、6月30日に実施に入る。加盟国27カ国のユーザーは、国外で携帯電話を利用する際のローミング料金が最高で毎分0.49ユーロとなる。オペレータは7月30日までにこのタリフを提供しなければならない。

携帯電話の国際ローミング料金については、昨年7月に欧州委員会（EC）が最初に法案を提出した。今回、わずか11ヶ月での成立となり、ECは満足しているようだ（それもバカンス前）。

この異例とも言えるスピードについては、議員たちの個人的な関心が高かったためではないか、と思えてしまうのだが。ちなみに、近所の人に聞いてみると、「バカンスは国内ですごすのであまり関心がない」とのことだった。

なお、今回の規制は音声通話のみ。利用が多いSMS、そしてデータ通信は対象外だ。この2つについてもECは問題視しているようで、「いますぐローミング料金を下げなければ、介入も辞さない」と警告を出している。