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Google日本語入力の候補がたまにフランク過ぎる件について

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以前も「Google日本語入力の快適さ加減」というエントリーに書いた通り、僕の使っている日本語入力ソフトは「Google日本語入力」です。このIMEは本当に具合が良くて、違うIMEを使った場合とは生産性が20%くらい違うんじゃないかと思えるほど。もうこの予測変換の素晴らしさからは離れられません。

さて、そんな便利なGoogle日本語入力ですが、その変換の元になっている辞書がインターネット上の単語を元にしている、という事もあってか、たまに仕事で使うには不適切な変換候補を挙げてくる事があります。

今回は、そんなGoogle日本語入力の「フランク過ぎる」変換候補を、いくつかご紹介したいと思います。

1.お詫び申し上げます
何らかの問題が発生したので、厳粛な気持ちで「お詫び申し上げます。」と入力しようとした時の候補。

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「おわったんよ」


...厳粛な気持ちが台無しです。「おわ」から始まる言葉ってもっと沢山あるだろうに。「尾張」とか「お笑い」とかね。なんで「おわったんよ」なんよ。なんで博多弁なんよ。


2.基本環境
「本ソフトウェア導入のための基本となる環境は~でございます」みたいな文章を書こうとしていた時の候補。

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「基本かっこいい」


...どう考えても「基本」からこの活用にいかないだろ。わしはどんだけナルシストなんか。誰用のフレーズなんかこれ。


3.されるように
Google日本語入力って、勝手に文字のどこかをカタカナに変えてくれることがあります。例えばこのような感じで。

frank3.jpg

「サれるようにする」


...なんか非常に微妙な感じです。無変換でいい時に間違って変換を押してしまうと、こんな感じのきわどいカタカナが微妙に入った言葉に変換される事が多い気がします。

さりげなく文章に紛れ込み、全体の雰囲気をいきなり台無しにする恐怖のサイレントキラー。ご飯の中に紛れ込んだ一粒の砂のような存在です。


4.調査すべきだろう
勝手にカタカナ変換パターン、その2。

frank4.jpg

「調査スべきだろう」

この場合はなんだか帝国軍的な雰囲気が漂います。「調査ス」「撃破ス」「掃討ス」


5.祝日
普段からよく使う言葉「祝日」。そんな言葉にもGoogle日本語入力は、次のようにフランクすぎる変換候補を織り交ぜてきますから油断なりません。

frank5.jpg

「宿主なのでしょう」


...もうこれ、どこ界隈で話されている言葉なのかよくわかりません。この変換を必要としてるのって、目黒寄生虫館界隈くらいだろ。

しかも「宿主」だけならまだしも「宿主なのでしょう」て。「しゅく」からなんでそこまで想像しちゃったんでしょう。完全にわかりません。


以上のように、色々とフランク過ぎるというか、時にはシュール過ぎる変換候補を挙げてきてくれるGoogle日本語入力ですが、今回挙げた「フランクな」単語達は、三ヶ月くらい使った中で見つけた変換候補をわざわざ画面ショットとして撮りためていたもので、業務に支障が出るようなものではありません。

むしろ、いつもと変わらぬ仕事中に予想だにしない、このような候補が突如として現れた時には、しかめ面がほほえみに変わり、ビジネスの荒野の隅に咲く一輪の花を見たような思いもするものです。

非常に便利なIMEを開発された、Google日本語入力の開発チームの方に心より感謝したいと思います。そしてここで紹介したような「フランク過ぎる」変換候補とは、仕事の中に突如訪れる一服の清涼剤として、これからも付き合っていきたいと思います。


* ここで紹介した変換候補には、もしかすると単語データベースに登録されているものではなく、知らず知らず僕が入力してしまっていたものもあるかも知れません。(特に「おわったんよ」あたり。)
再現性があるものもあるし、無いものもありますし。その辺り、少し調べてみましたが仕様が完全には分かりませんでした。僕が入力したために表示されている候補もあるのかも知れない、という事をここに補足しておきます。

でも「宿主なのでしょう」は絶対入力して無いですけど。

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