DX支援の具体的な方法論

経済産業省は2024年3月27日、「DX支援ガイダンス:デジタル化から始める中堅・中小企業等の伴走支援アプローチ」を策定しました。

経済産業省では2023年11月より「支援機関を通じた中堅・中小企業等のDX支援の在り方に関する検討会」を立ち上げ、支援機関が中堅・中小企業等に対してDX支援を実施する際に考慮すべき事項について解説した「DX支援ガイダンス」を策定しています。

今回はこの中から、 DX支援の具体的な方法論についてとりあげたいと思います。

DX支援の具体的な方法論としては、支援対象企業を見極め、最終的に支援対象企業を自走させることを目指しています。

「企業のDX実現に向けたプロセス」は「意思決定」、「全体構想・意識変革」、「本格推進」、「DX拡大・実現」であり、単独ですべてを実施しようとせず、他の支援機関と連携して取り組んでいくとしています。

DX支援に際しての留意点は、

・DX支援を顧客の本業支援の一環として捉え実施する
・支援対象企業がどの段階にあるのか、DX支援を受け入れる意思があるのか、を見極める
・支援先の企業風土を見極め、最終的には企業が自走できるようなDX支援を心掛ける

といった点をあげています。

出典：経済産業省 DX支援ガイダンス:デジタル化から始める中堅・中小企業等の伴走支援アプローチ 2024.3.27

DX支援にDX推進指標やDX認定制度等の有益な政策ツールを活用する。

ツールの中では、デジタルガバナンス・コード、DX推進指標、DX認定制度をあげています。

出典：経済産業省 DX支援ガイダンス:デジタル化から始める中堅・中小企業等の伴走支援アプローチ 2024.3.27

DX支援の機能と実践に向けた考え方では、支援機関としてDX支援を効果的に実施するために、組織として表明DX支援へのコミットメントをし、体制整備を実施する組織体制を整備するとしています。

出典：経済産業省 DX支援ガイダンス:デジタル化から始める中堅・中小企業等の伴走支援アプローチ 2024.3.27