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ダイエットには、徳用サイズを

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最近はメタボなんて言葉も定着して、ますます太っていることが気になる世の中になってきました。ダイエットのため、お菓子を食べる時は小さいサイズを買う方も多いかもしれませんが、それは逆効果になることがあるようです:

Snacks In Small Packages May Lead To Overeating (ScienceDaily)

「スナック菓子が小さいサイズで与えられると、消費者は結果的により多くのカロリーを摂取し、さらに『最初の一口』の誘惑に負けやすくなる」という記事。「小さい袋だとつい食べちゃうのよね~」なんてセリフを言った/聞いたことがある人は少なくないでしょうから、何となく経験的に分かっていたことではないかと思いますが、それが研究によって実証されたと。

面白いのは、これが食べ物に限った話ではないことです:

One fascinating aspect of the research is the difference between belief and reality. In an initial study, researchers found that consumers believe that small packages help them regulate "hedonistic consumption," where self-restraint is at stake. When participants were asked to choose phone plans, those who thought the plan was for social rather than work purposes tended to choose smaller plans.

この研究の優れた側面の1つは、想像と実際の相違である。最初の調査で、研究者達は消費者が「小さい袋なら、自制を失って快楽的に食べてしまうことを防げる」と信じていることを発見した。被験者に電話の料金プランを選ぶよう指示した場合、仕事で使うのではなく友人達とのおしゃべりのために使うことを想像したグループは、小型のプランを選ぶ傾向が強かった。

ということで、必要だからではなく楽しみのためにモノ/サービスを消費する場合、「自制しなきゃ」という思いから「小さなパッケージ」に入れられたものを好むようになるわけですね。しかし結果として、食べ過ぎ・使い過ぎというワナに陥ってしまうと。うーん、そういえば最近、某大人気スマートフォンの料金プランが改定されて、最初の一歩が僅かな料金で踏み出せるようになったような?

研究によれば、むしろ「徳用サイズ」のような大きなパッケージに入っていた方が、自己抑制の心理が働くそうです。夏バテならぬ夏太りしてしまった僕は、今日から徳用サイズを買った方がいいかも(その前にお菓子とか食べるなよ、って話ですが)。また逆に仕事上で使うのではなく、個人の楽しみに関係したサービスを提供している方は、パッケージをできる限り(見かけ上だけでも)小振りにしておいた方が良いということですね。

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