医療記録のオンライン化:オバマ次期大統領の景気対策案から
大統領就任を待たずして、オバマ次期大統領が景気対策案を発表したことは、日経新聞などのメディアでも取り上げている。でもその具体的内容については余り報道されていないみたい。
Change.govのブログにアップされている内容から、私が特に興味を持ったところを紹介する。日頃ITとは全く関係ない内容の記事を投稿しているので、その反省をこめ、IT関連に焦点を当てて。
その一つは、全ての医療記録のコンピュータ化、オンライン化。
12月6日にオバマ氏が景気対策の概要を説明した際、そのスピーチからの引用。
...we must also ensure that our hospitals are connected to each other through the internet. That is why the economic recovery plan I’m proposing will help modernize our health care system – and that won’t just save jobs, it will save lives. We will make sure that every doctor’s office and hospital in this country is using cutting edge technology and electronic medical records so that we can cut red tape, prevent medical mistakes, and help save billions of dollars each year.
「...病院はインターネットで互いにつながるようにすること。私が提案する経済回復案は、医療システムの近代化を促進する。雇用だけでなく、人の命を救うプランである。国内の医院も病院も最先端の技術を装備し、医療記録は全て電子化される。煩雑な手続きをなくし、医療ミスを防ぎ、毎年何十億ドルもの節約につながる。」
1月8日にオバマ氏が行ったスピーチでは、5年以内というタイムラインが加わっていた。以下は同日のオバマ氏のスピーチからの引用。
To improve the quality of our health care while lowering its cost, we will make the immediate investments necessary to ensure that within five years, all of America’s medical records are computerized. This will cut waste, eliminate red tape, and reduce the need to repeat expensive medical tests. But it just won’t save billions of dollars and thousands of jobs – it will save lives by reducing the deadly but preventable medical errors that pervade our health care system.
「医療コストの削減と同時にその質を向上させるため、5年以内に米国内の全ての医療記録をコンピュータ化するために必要な投資を即時に行う。この投資は無駄を省き、煩雑な手続きをなくし、高い医療テストを繰り返す必要を減らす。この投資は何十億ドルもの削減につながり、何千人もの雇用を確保する。それだけでなく、わが国の医療システムはびこっている、致命的で回避できる医療ミスを減らす結果、人民の命を救う。」
このプランは、日本の景気対策にも効果的ではないかしら。