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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

ホワイトハウス フェロー

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先日、米大統領のスタッフについて調べている際に、ホワイトハウスフェローという制度があることを知った。

1964年、将来国家を担うリーダーの育成を目的に、当時のジョンソン大統領が始めたインターンシップ制度。有望な若い男女に、一年間フルタイムで大統領や閣僚のスタッフとしてホワイトハウスで働く機会を与えるというもの。

11名から19名が定員というホワイトハウスフェローに、全国各地から毎年1,000名以上が応募するというから、それは狭き門。しかし、見事選抜された人たちは、時の政治の中心で一年間働くという、貴重な体験を得る。

これまでに600人を数えるホワイトハウスフェローの卒業生は、その後アメリカの政治、軍事、経済などいろいろな分野で活躍している。元国務長官のコリン・パウエル氏もホワイトハウスフェローだったし、現在労働省長官を務めるエレイン・チャオ(Elaine Chao)氏もそう。

優秀で志の高い若者に、こうして国政の実際に親しむ機会を与えるのは、大変意義ある事だと思う。日本では国会議員の秘書として働く事がこの制度に一番近いのかも知れないが、特定の個人に属さず行政の実務体験を積めるという点で、ホワイトハウスフェローの方が優れているようだ。日本の各省庁がインターンシップ制度を導入するというのが近いのかも。国家公務員制度改革の一環として、ホワイトハウスフェローに似たものを導入するというのはいかがでしょうか。

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