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元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。

ビジネスモデルの構築には女性の意見を聞くべし?

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先日紹介したGuy Kawasakiのレクチャー。彼がその中でビジネスモデルの重要性を説いている。ビジネスモデルを定義する際に重要な点は、
1) Be specific
2) Keep it simple
3) Ask women

この3点目に注目。彼の説によれば…男性は敵を「殺す」遺伝子を有している。物理的に殺人を犯すことが許されない現代で、ビジネスの世界で競合相手を叩き潰すことに、男性はわずかにその遺伝子を発揮する機会を見出す。一方女性はこのような遺伝子的欠陥がないので、アドバイスを得るには適している、との旨。

私が社会人になって以来、ずーっと、漠然と感じていた違和感を、とてもうまく表現してくれている。そうなんだ。お客さんに喜んでもらいたい、あるいは自分が上達したい、という目的は素直に受け入れられても、競争相手を抜くとかシェアを奪うとかいうのをすんなりと受け入れられない、という違和感。

ただこの違和感は、必ずしも男女の違いではないかも知れない。Alfie Kohn著の”No Contest: The Case Against Competition”では、競争自体の存在意義に疑問を投げかけている。また、論語には、「射は皮を主とせず。力の科を同じくせざるが為なり。」とあるが、同様の意味を含んでいるようだ。

流れは、競争から共創へと移行しているように感じる。

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