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IT業界でベンチャービジネスの支援をしている執筆者が日々の活動ログと感じたことを、徒然なるままに書き綴っていきます。

職業人生の寿命が尽きる原因は後にならないとわからない

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そう書いている、この時にその原因が起こっていたら笑えるのですが、振り返ると、あの時、もし、違う選択肢をしていたら、私の職業人生は全く別物になっていて、かなり厳しい状況になっていたと思えるタイミングがありました。「おれ、やばいかも」と思う方は、文末の「自分企画書」まで、ちゃんと読んでください。

自分も含めて、誰もがそうだと思うのですが、今の状況は最低ではないはずです。
上ももっとありますが、下ももっとあって、落ちていけばどこまでも落ちていくような気がします。

私が昔、はまりそうだった状況は、それなりに能力があるのに雇ってくれない状況でした。

転職が割と多く、社会的な信頼がなくなっていることに気が付かず、ニュースに出たり、昇給したりして、調子に乗っていた時代がありました。起業する直前に大きなターニングポイントの予兆があり、それに気が付けたので、今何とか頑張れています。その予兆とは、良い転職オファーが来なくなったことでした。

今までは、それなりに有名な会社の責任者のオファーを良い待遇でいただいていましたが、あるタイミングで、有名な会社ではありますが、低い基本給で高いインセンティブのオファーしか来なくなったのです。その時、私は自分のサラリーマンとしての良い時代が終わっていたことに気が付き、このまま進めば、転職回数を重ねていき、誰も相手にしてくれなくなる時が必ず来ると、確信しました。

そこで、サラリーマンとしての私の寿命が尽きていることを悟り、片道切符の独立を選びました。後には引けず、これがだめだったら、もう行く場所がないと思いつつ、がむしゃらに頑張ってきました。

起業して4年がたち、軌道に乗りましたが、「これがだめだったら、もう行く場所がない」という状態は変わっていません。一度社長をすると、サラリーマンに戻るのはかなり厳しいと聞いていますし、私の場合は特にそう思います。

誰もが自分の人生が息詰まることを知りながら人生を選択していないと思うのです。
今、良くない状況になってしまっている人も、昔はそうなりたいと思って人生を選択してきたわけではないと思うのです。

職業人生において重要なのは、能力やコネなどいろいろあると思うのですが、私はビジネスコネクションだと思います。ビジネスマンや技術者として有能な人を知っているとか、お友達というのではなく、仕事でよい信頼関係を築くことができているかという意味です。ビジネスコネクションは、「信頼」と「能力や権限も含めた実行力」のバランスがお互いに取れていないと成立しません。結局、職業人として有用でないとビジネスコネクションは作れないはずです。ビジネスコネクションを築けているかどうかを測る基準は、私は既存の仕事のお付き合いと新規の仕事の付き合いのバランスだと思っています。既存のお客様から継続的な仕事を頂くのが全体の8割程度あり、残りの2割を新規で開拓できていれば、既存のお客様からの信頼もあり、新規のお客様ともビジネスができる実力を持っているということになります。これは独立している場合もサラリーマンの場合もそうだと思います。

冒頭に書いた「職業人生の寿命が尽きる」ということについてですが、いつかはだれもが引退するので、必ずその時は来ます。職業人生を良いものにしようとした場合、時として今までと違うことをしなければいけないことがあります。大きな修正をしなければいけない場合は特に大変です。一番大変な状況は、「どうしてよいか自分でもわからない」という状況です。方法がわかれば、その方法を実行すればよいだけです。職業人生の寿命が尽きているかどうかは、実は誰かに決められてしまうのではなく、自分で決めているように思えます。いつでもどんな時でも、必ず再起できます。何もしない時期が長ければ長いだけ、再起が大変なだけです。再起するべきかどうかを、自分の人生を思いながら、気持ちを確認するべきです。

そこで、お勧めするのは、以下の方法「自分企画書」です。

1.5年後に実現する、実現可能ぎりぎりの大きな目標を決めます。

2.上記を実現するための5つのステップを決めます。

3.上記を1年に1件、必ず達成する一つの大きな目標として決めます。

4.上記を達成するための四半期ごとの目標を決めます。

5.上記全てが実現可能かどうか、自分と親しい人でレビューしてみます。

6.最優先の事項として実効あるのみ!です。

5年で、毎年大きなことを実現していけば、必ず職業人生は変わります。それを実現できない人は、自分はそこまでの人間だったと確信し、仕事には期待しないほうが良いです。

それが嫌なら、自分のために何とかするべきです。

このように考えますが、皆様はいかがでしょうか?もしもっと良い考え方がありましたら、ぜひコメントください。

もし、この文章を読んで、私はもしかしたら、、と思う人がいれば、是非、先人に聞いてみてください。他にもいろいろヒントをもらえるかもしれません。

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