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ベンチャー企業の成長について、現場で思うこと

決めないリスクに鈍感なサラリーマン

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サラリーマン根性が染みつくと、決めないリスクに鈍感になります。

「決めないリスク」より、「決めるリスク」をとる。

リスクをとれるのが、リーダーです。 ところが、実際には逆のリーダーが多いのです。何かトラブルがあると、「誰が責任とるの」「誰が悪いの」と言うのです。 「僕は聞いてないよ」と言うのは、「私はリーダーじゃない」と言うのと同じです。聞いていないのは、聞いていなかった人の責任です。
決断し責任を引き受けるのが、リーダーの役割です。「聞いてないよ」というのは、責任回避のロジックであり、リーダーたることを放棄しているようなものです。
尊敬を集められない、ついていきたくないリーダーは、「やるリスク」よりも「やらないリスク」を選びます。そのほうが目立ちにくいからです。
やらないリスクを取ることが、リスクマネジメントだと勘違いしているリーダーが多いのも現実です。安易な道を選んでいるだけであり、仕事に対する真摯な姿勢が感じられません。 株主総会で賛否を表明せず、棄権するのも同じことです。「事情が分からない」、「一方的な意見しか聞いていない」という判断回避のロジックは、いくらでも作れます。棄権をすることで引き起こされる事態に無関心で、結局は悲惨な結果を引き受けることになります。自己保身に走った結果、自己破滅を招くことになります。
変化をリードするのが、リーダーです。「やるリスク」をとれないリーダーは、変化をつくり出すことができません。
変化が欠かせない場合、「やるリスク」より「やらないリスク」の方が大きくなっている人は多いものです。
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