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ビッグイシュー

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東京でも時々目にする「ビッグイシュー」ですが、300円に値上げしても部数減はなく、収益化しつつあるようです。

ビッグイシュー「内容が好評」 値上げで黒字化 ホームレス支援雑誌

値上げで販売員の利益は一冊百十円から百六十円に増え、一人一日の標準的な売上冊数、二十-二十五冊で収入は三千二百-四千円に。「ネットカフェで一晩過ごせるナイトパック代千数百円に手が届き、路上で寝ずに済む。販売員はホームレスからネットカフェ難民に“昇格”です」と佐野さん。
値上げ分の半分は、販売員に還元しているところは素晴らしいと思います。買い手よし、売り手よし、世間よし、の三方よしを旨とする近江商人の理念を思い出します。
誌面は写真、イラストを多用。環境、自殺、福祉、平和と堅い内容で「国内唯一の若者向け社会派雑誌」と佐野さんは胸を張る。読者の比率は二十代の女性が二割近くを占めて最高だ。
雑誌を中心に出版不況と言われるなか、満たされていないニッチ市場は数多く存在します。特に真面目な社会派系は、なかなか創刊もないなか、販売ルートなどの工夫でビジネス化する余地があることを証明していると思います。

三方よしの思想に共感される方は、駅近くで売られているビッグイシューを一度買って見られることをお勧めします。

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