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オールナイトニッポンのIP再放送

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昨日は、月例のオルタナブロガーミーティングがあり、スピーカーを務めさせて頂きました。私の話が終わった後のワイガヤが、とても盛り上がりました。話のつたなさはともかく、ネタ振りの役割は果たせたかな、と少々ホッとしています。

個人的には、メディア業界の中での新聞社の動きは注目で、特に毎日新聞の動向から目が離せないと思っています。近々に立ち上がる朝日・日経・読売の共同ニュースサイト(ANYという名称にはならないようです)に毎日が加わるかどうかが当面の焦点だと思います。加わることで生じる毎日とYahooとの関係、朝日・読売が抜けた後のYahoo!ニュースの動向は重要だと思います。新風舎や草思社の経営破綻は、新聞事業の経営悪化の前触れとして評価できるのかも知れません。

ワイガヤで意外に盛り上がったのは、TVのIP再放送の話をしたとき、妹尾さんから出た「オールナイトニッポン」の(IP)再放送の話でした。TVの深夜放送がほとんどなかった頃、多くの学生はラジオの深夜放送を聞いていました。昨夜のミーティングに参加された40~50歳前後の方々は、みなさん話に参加できることからも、浸透度の高さが推し量られます。今で言うなら、Mixiとかケータイ小説に並ぶか、それ以上の利用率だと思われます。当時の深夜放送のダラダラ感をうまく編集すれば、格好の時間潰しツールになるかも知れませんし、少なくとも当時聞いていた方々がしみじみ聞き返す需要は底堅くあるようです。実際にも、例えばFM世田谷で現在土曜日午後やっている番組なども、そういうニーズに対応したものだと思います。

過去のコンテンツのネット利用に関しては、著作権問題の解決が先決になりますが、ラジオ放送の場合は幾分そのハードルが低いようにも感じます。データ量も動画に比べれば少ないわけですから、トラフィックに応じてサーバ台数が爆発的に増加していくことも避けることができます。さらに、P2Pを使えば、サービス運営側の負担は少ない形で提供可能になります。

こういうユーザもサービス提供側もメリットの大きいビジネスは、意外にブレイクします。仮に当たらなかったと言っても、多額の投資資金が消えてしまうこともありません。世の中には面白いネタは一杯あるので、コストや資源をセーブしたサービスがもっと増えるといいな、と思います。

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