内田樹さんのエントリー、人生はミスマッチは、教育論として共鳴しました。教育者に求めるものに関して、難しい議論が多く、昔を思い出して、もっとシンプルな話を求めているところでした。
中高の現場の先生には基本的に「がんばってね」というエールを送ることにしている。現場の教師の士気を低下させることで、子どもたちの学力や道徳心が向上するということはありえないからである。辛口一辺倒のマスコミとは対照的な考え方だと思います。まずは認めて、応援することが大事ですね。
教師自身の心身がアクティヴな状態にあって、「気分がいい」ということだけが確保されれば、初等中等教育の基礎としては十分なのである。背中を見て育つ、というか、百の理屈より一つの実践が大事だということですね。
教師が知的な向上心を持っていて、それを持っているせいで今すでに「たいへん気分がいい」のであれば、生徒たちにはそれが感染する。教師たちが専門的な知識や技能を備えていて、そのせいで今すでに「たいへん気分がいい」のであれば、生徒たちは自分もそのような知識や技能を欲望するようになる。教育の本義は「子どもの欲望」を起動させることである。もともと欲望があるとすれば、気分を良くして起動させることが最も重要ですね。人間本来のパワーを信じ、自ら体現していることこそが教育ということかも知れません。
日本の教育がひどいことになっているのは、教師たちが構造的に不機嫌にさせられているからである。膨大なペーパーワークに文科省や教育委員会からの締め付けに保護者からのクレームに勉強どころか基礎的な生活習慣さえ身についていない生徒たちに囲まれて、それでも「機嫌良く」仕事をしろというのが無理な注文であることは私にもわかっている。でも、そういうときだからこそ「機嫌よく笑ってみせる」ことが死活的に重要だと私は思う。いつも笑顔でいることは、とても大事なことだと思います。機嫌の良さは、未来は明るいと感じさせてくれますし、学校は楽しいところだということを言葉以上に伝えてくれる、と思います。
人生はミスマッチである。私たちは学校の選択を間違え、就職先を間違え、配偶者の選択を間違う。それでもけっこう幸福に生きることができる。キャリアについて正しい選択が叫ばれるなか、現実はミスマッチを楽しむ感覚こそが、幸せに生きる術だということに気づく必要があるのかも知れませんね。
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