オルタナティブ・ブログ > キャピタリストの視点 >

ベンチャー企業の成長について、現場で思うこと

選択の自由からの解放

»

聖書の教えを全て守って一年間を過ごすと…によると、「神を信じるわけでも、信じていないわけでもないこの人は、単に実験のために一年間旧約聖書に書かれている全ての戒めを(できるかぎり)まもって生活をした」とのことです。

「彼がこうしたライフスタイルの実験をはじめてすぐに気づいたのは、現代社会は「選択」が過剰なまでにあるのに対して、こうした宗教生活はたくさんの戒律があるので最初から「選択」の余地が与えられていないということでした。ようするに選択することそのものからの解放だったわけです。」
本来、意思の自由として獲得した選択の自由が重荷になってきています。フロムの「自由からの逃走」と同様に、選択の余地がない方が楽だったりします。

「総じて、人生から難しい選択は消え去り、とてもシンプルで貴重な時間が増えたとこの人は述懐しています。」
ベンチャー企業はわからないことだらけです。わからないから、「ああでもない、こうでもない」と机上で考えて、死に行く会社も多いのが実情です。よく言われるスピード経営というのは、仮説立案のスピードです。当然、実行を伴わなければいけませんが、仮説を立てる時間を短くすることで、実行検証に費やせる貴重な時間が増えます。失敗に終わる企業は、仮説を立てるのに、貴重な時間を費やします。

「仕事ができるようになりたい? それなら、自分が思い描く仕事ができる人になぞらえて行動し、服装を整え、言葉遣いを変えて毎日を過ごしてみます。すると形式が思考に影響をして、次第に自分が思い描く方向へと近づいていきます。」
形から入ることは重要だと思います。「真似る」ことは、「学ぶ」ことの第一歩です。真似てみることが想像力をかきたて、創造性を育んでいくと思います。

Comment(0)