口に出せないメッセージは温めて――Toast Messengerを読んで、とてもほのぼのした気持ちになれました。商品自体は、Gizmodeの紹介記事で知っていましたが、デザイナーの方のインタビューは内容に厚みを加えてくれました。ビジネスや世の中がITを駆使して効率性を追求するなか、アートの力で心に潤いを与えることの重要性は増してきている、と思います。
「家族揃ってテーブルを囲んで朝ごはんを食べる――それが理想なのだろうが、今時は起きる時間もバラバラ、出かける時間もバラバラな家庭も多いだろう。そもそも朝ごはんを食べない家庭だってある。そんな家族も結びつける商品が、「トーストメッセンジャー(Toast Messenger)」である。」
個人が多忙になると、一緒に時間を合わせて食事をすることは時間活用の観点からは非効率になります。そのためバラバラに食事を取るようになると、効率性は高まりますが、失われたものに意識が及ばないことがあります。
「ことばではうまく伝えられないこと、それを伝えられるといいなと思います。そのメッセージが食べられるのは素敵だと思います。」
メラビアンの法則に関するエントリーで書いたのですが、文字だけの表現力(7%)の足りなさを補うのは個人であり、声や視覚に訴えないことで、メッセージ性が逆に高まります。曖昧なものほど解釈の余地があり、感性に訴えかけてくると思います。
「トーストメッセンジャーを見ると、ちょっとしたアイデアで、普段使っている商品が、誰かとのメッセージツールになりうることが分かる。お弁当箱も、ポケットティッシュも、ハンカチも、マグカップも、アイデア次第でメッセージのやり取りを商品に付加できるのではないだろうか。」
以前のエントリーでも書いたのですが、目にするものにメッセージを込めることは、広告の世界でも利用されています。個人がビジネスとは無縁にメッセージを伝える工夫は、まだまだ開拓の余地が大きいと思います。
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