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ベンチャー企業の成長について、現場で思うこと

麻生氏のセンスの良さ

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総裁選では負けましたが、麻生太郎氏の特異なキャラクターは注目でした。
ITメディアの記事は、それ以上に面白い内容でした。
麻生氏激白 「応援オタクだけ」の声に「感性悪いな」

「俺はね、世の中でメジャーじゃないところに光をあてるのは、国が活力を
出すために大事なことだと思っている。」
現在メジャーになっている勝ち組よりは、周縁に光をあてることが国の活力に
つながる、というのは、卓見だと思います。

「オタクと呼ばれる人もたくさんいたが、それを批判する人は“オタク=落ちこ
ぼれ”と思っているのだろう。ベルトコンベヤー型で英数国社理といった教科が
優先される今の社会では、他の才能を持った人たちの花は咲きにくい。しかし、
すさまじい才能を発揮する人がたくさんいるのも事実。そういう人たちが生み
出すアイデア、それがイノベーションというものなんだけど、まさにそういう
発想が分からない。役人がいうなら分かるが、それが政治家となるとチイと困る」
理論としてのイノベーションは知っていても、現実の施策に生かせない役人の発
想の貧困さを克服するには、民衆の代表である政治家の見識が必要になります。

「俺は政調会長のときから市場経済原理主義者や財政再建原理主義者らと戦っ
てきたと思っている。だから、構造改革の恩恵が届かない人や場所はもちろん、
成功している中小・零細企業や地方を訪れ、話を聞いて対策を講じていきたい。」
実際に現場に足を運ぶために入閣を辞退した選択は、素晴らしいと思います。 

「不満はエネルギーになるが不安はエネルギーにならない。」
不安を解消するのが政治の役割。そうすれば、民間の知恵が出る。

麻生太郎氏は、小泉純一郎氏以上の変人かも知れません。

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