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レコメンデーションエンジンがロングテールの敵になる?

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レコメンデーションエンジンがロングテールの敵になる?で指摘されている、個人としての多様性と全体としての多様性との関係は、とても興味深く読ませて頂きました。

「「一般的なレコメンデーションエンジンは、販売実績と消費者の評価に基づいて推薦を行うため、限られた履歴情報しか持たない商品は、仮によい評価を持っていても推薦することはできない。これにより、雪だるま式に豊かなものがより豊かになる効果を生み出し、商品の多様性は狭まる」と著者は言う。」
レコメンデーションエンジンによって、販売実績の少ないロングテールは切り捨てられ、人気が一極集中する現象を加速させる。ネットで起きている炎上や祭りほどではないにしても、社会全体の多様性は、レコメンデーションエンジンで狭められていると言えるでしょう。

「もしわたしが他の人が見つけたものすべてを見られたとしたら、その情報を使って人気のないものをわざと選ぶこともできる。」
ユーザサイドからの要望としては真っ当だと思いますが、日本のマスメディア(TVなど)は影響力のあるタレントを使って、人気を煽ろうとしています。CGMを逆手に取ってうまく使えば、みんなが注目していない商品を選ぶことも可能です。

従来のマスマーケティングでは満足できない生活者の心を捉えるには、全体としての多様性を高める視点が欠かせない、と思いました。販売実績とレコメンデーションを安易に連動させると、誇大広告を無意識に捏造することになりかねないことは、自覚すべきことかも知れません。オタクが注目されることは、全体としての多様性を保ち、ロングテールにとっては好材料です。マスコミがオタクに理解を示さないのは、当然の帰結ということになります。オタクを支持することは、マスコミにとっては偏向報道ということになるのでしょう。

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