オルタナティブ・ブログ > キャピタリストの視点 >

ベンチャー企業の成長について、現場で思うこと

用語にこだわる

»

仕事柄、事業計画書やビジネスプランをよく拝見しますが、用語の使い方について最近疑問に思うことがよくあります。微妙な違いですが、用語にこだわってみることで、その後のビジネス展開が変わってくるような気がします。具体的には、顧客を「囲い込む」、「消費者」、「プロモーション」などなどです。

時代の流れは、サプライヤーからユーザへのパワーシフトが進んでいます。モノ不足からモノ余りになったこと及びインターネットの浸透が、その背景です。そういう意味で、ユーザとの関係性をいかに保っていくかが重要となります。
「囲い込む」の代わりに「巻き込む」、「消費者」の代わりに「生活者」ないし「プロシューマー」、「プロモーション」の代わりに「コミュニケーション」という用語を使って考えていきたいと思っています。事業を起こす人は、どうしても供給側の視点になりがちですが、ユーザ視点の用語を使うことで、その偏りを少しでも矯正できるような気がしています。
#「プロシューマー」は、アルビン・トフラーが「第三の波」で予言した概念で、消費者が生産に加わることを言います。(Wikipedia)

最近読んだ本には、マーケティングで大事なことが、4Pから4Cに変わっている、と書いてありました。
4Pとは、製品(Product)、価格(Price)、場所(Place)、プロモーション(Promotion)、
4Cとは、顧客(Customer)、コスト(Cost)、利便性(Convenience)、コミュニケーション(Communication)です。

マスメディアからCGMへのシフトも、ユーザのプロシューマー化ということで整理できます。メディア企業は、自社都合に陥らないことが生き残りの条件ということになるのかも知れません。

Comment(6)