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企業ITもクラウド的な世界に向かい始めた今日この頃を徒然に‥

日本の基幹システムの稼働率と算数

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以前、クラウドでよく議論の対象になる、SLA、特に稼働率についてここで取り上げました。Gmailの有料版が月間99.9%の稼動目標とか、Salesforceが実績で99.95%を報告しているとかです。

そんなこともあり、比較するために実際の企業システムの稼働率ってどのくらいのものかデータを探していました。先日、日経コンピュータでも取り上げられていましたが、日本情報システム・ユーザー会(JUAS)が、毎年ユーザー調査をしていて、その中で、基幹システムにおける稼働率が分析されていました。端的には、日本の1000人以上の大企業での基幹システムの稼働率は、目標が99.8%で、実績はそれをほぼクリアしている状況だそうです。

上のクラウドベンダーの稼働率はあくまで自分のセンター内が基本でしょうから、GoogleやSalesforceなどの目標なり実績をそのままこれと比較はできないでしょう。とくにユーザー周辺のネットワークなどの稼働率がこれに掛け合わされて、最終的なシステムの稼働率となるかと思います。

仮に、クラウドベンダーの稼働率を99.9%とすると、上の基幹システムの目標である99.8%を達成するには、ユーザーまでのネットワークなど他のシステム要素について、全体の稼働率はこれらの掛け算になりますから、99.9%あればよいことになります。ネットワークのキャリアはあまり数字を出してこないようですが、99.9%よりはるかに高い稼働率の数字が目標でもあり実績でもあるようです。

クラウドにはSaaSからIaaSまでありますし、あとネットワークも最後の企業ネットワークまでありますから、こう単純ではないですが、クラウドベンダーが99.9%まで実績として出し切れば、トータルの稼働率は、大企業の基幹システム並の99.8%を出せるようにできるのではと思わせる算数でした。

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