クラウドもまだ信頼性の課題などから普及段階とは言えないのに、クラウドとクラウドをつなぐマルチクラウドなる言葉も去年から取り上げられています。マルチクラウドのリアリティーは随分先だろうなと想像していましたが、正月にとりあげた米国のベンチャー企業のAppirioが、SalesforceとFacebookをつなげるアプリケーションReferMyFriends(以前からあるアプリの新版らしい)をリリースしたようです。
Salesforceは以前からForce.comにFacebook、Amazon Web Service、Gooble APIをつなぐ機能を発表していて、クラウドとクラウドをつなぐマルチクラウドには熱心な姿勢をみせていました。それをうまく使ってかAppirioがFacebookのSNSアプリケーションとSalesforceのCRMアプリケーションを結びついた訳です。Facebookがフロントエンドのようで、Salesforceをマッシュアップしているようなものだと思います。CRMユーザーがFacebookの友だち情報を見て採用情報やマーケティングキャンペーンを探すといった使い方をすることができるそうです。
SNSのように消費者むけのITが企業むけより先行して新技術が使われていき、そしていずれ企業むけのITにも影響を与える。この最近のトレンドをコンシューマライゼーションと呼ぶようで、Web 2.0などを中心ににわかに騒がれている新しいトレンドです。
一方、マルチクラウドというアイデアは、今までの考え方で言えば、SOA的にクラウドの企業アプリケーション間の連携、ITインフラのリソースをいろいろなクラウドから調達してシステムを作り上げる、などが想像しやすいものだったかもしれません。ただ信頼性などの観点ではやはり随分先のことかなと思わせます。
このSNSとCRMの結びつきは、今までの企業アプリケーション接続の発想とは全く違う切り口で、異質なものの接続と言えるでしょう。クラウドがインターネットを利用して提供されるという性質は、自然と消費者むけの、企業システムとは異質のIT技術やクラウドなどと接点を多く持つのは言うまでもないことです。Appirioのアプリケーションが成功するかどうか別として、マルチクラウドはコンシューマライゼーションによって促進されるのではと思わせるニュースでした。
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- PR -| 斎藤広一 | 2009/02/01 23:33 |
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たしかに、マルチクラウドはコンシューマライゼーションによって促進される側面はあるでしょうね。SNSとCRMの結びつきにも注目です。ただこの場合、個人情報の取り扱いについて国地域でだいぶ違うようですから、注意が必要ですね。(ちょっと話を小さくしちゃった>私?) | |
| T関 | 2009/02/02 07:25 |
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コンシューマライゼーションを企業が積極的に使いたがる側面としてやっぱり消費者に属した情報や結びつきですよね。その意味で斉藤さんの指摘の個人情報保護の国別の違いはマルチクラウドの発展の阻害要因になる可能性ありですね。Google Mapの国別の情報の違いが最たるものでしょうし。そういえば、すでにGoogle Mapを企業ITに利用している会社は多いようですから、このあたりもマルチクラウドの促進というか、すでに広がっている可能性大ということかも、、、 | |
| ITフロンティアの狩人 | 2009/02/07 23:04 |
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SNSとCRMの連携によるコンシューマライゼーションの動きは面白いと思い、私のブログのコメントでも関さんのエントリーを引用させていただきました。私の会社でもSalesforceを使っていますが、ダイレクトにオープンなFacebookと繋げるとなると企業情報漏洩のリスクやコンプライアンス上の重要情報の共有の不可の問題が出てきて難しそうです。Facebookと連携する場合、その間に何らかの情報隔壁が必要な気がします。 | |
| T関 | 2009/02/08 20:36 |
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コンシューマーむけのクラウドとエンタープライズむけのクラウドのつながり。狩人さんご指摘のように情報漏洩リスクなのかコンパイランスなのかなにかおきそうな気配ですね。エンタープライズがまだインターネットに出たときもいろいろ反応がでたように。技術的な隔壁もあるかもしれませんが、企業のポリシーとかといった整備の面がとても重要になってくるように想像しています。発想を広げるコメントありがとうございました。 | |

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