クラウドの採用はCEOやCFOが推進して、IT部門は抵抗するかもしれない、という記事を見つけました。もとはBroadGroupのレポートのようですが、コスト削減効果が他のITより明確にできるクラウドはIT部門よりCEOやCFOが積極的になり、一方でアウトソースの時のように、IT部門にとっては権限や予算の縮小につながる可能性があるため抵抗するかもしれないというものです。
実は以前、グリッドを売り込んでいたことがあるのですが、似たようなことに直面しました。CEOが最適化に熱心なお客様では、CIOレベルでもその実現のために私どものグリッドによるIT最適化の提案を積極的に聞いていただきました。一方で現場のIT部門などでは、グリッドに提供できるような余っているサーバー資源はないとか、今までとやり方が違うのは好ましくないとか様々な課題というかリスクなどを強く指摘いただきました。
もちろん当時のグリッドはコスト削減効果もあまり明示的には出せず、今のSaaSなどの完成度からは比べようもありません。しかしながら、資源の最適化や現状使われている技術の刷新などは、IT部門からするとやはり今まで主導権をもってやってきたことでもあり、上からやベンダーから言われただけでそう簡単に採用するのはかなり抵抗があったように思えます。
その記事では、IT部門があるクラウドの全社規模の展開を手がけることで、逆に採用技術の統一やガバナンスを効かせられるようになるのではと指摘しています。たしかにクライアント・サーバーではクライアントのソフトウェアの統一にも皆さん苦労していたはずですね。クラウドの御旗とCEOの採用方針ということでOSやブラウザだけでなくいろいろな統一まですすめるかもしれません。
クラウド・ベンダーはCEOやCFOにアプローチすることでその拡大をはかる。IT部門はクラウドによって全社ガバナンスを拡大する。ベンダーにとってのCEOアプローチ、IT部門にとってのガバナンスは、両方とも日本では今まであまりできていないことかと思います。クラウドという御旗でチャレンジできるのかもと感じました。
Special
- PR -| 斎藤広一 | 2009/02/16 18:04 |
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三崎さんが登場された@ITの「霞ヶ関クラウド」の記事も、マネジメント層からの注目度が高い、という書き出しで始まっていましたね。(その記事では、CIOがITガバナンスの視点で注目、という流れでした) ITベンダーのマーケティングあるいは営業の観点からすると、通常は苦労する「新ITシステム導入」の経営陣への説得が、ことクラウドをベースとした話の場合は意外にスムーズに運ぶかもしれないと思う一方で、関さんご指摘のように「俺の仕事をとられる」と反発するIT部門長の声も容易に想像できます。従来のマーケティングでは「まずIT部門→経営層の説得」というステップが結果的に主流となっていましたが、今後はそれぞれに対して別角度からのバリューを並行して届けることが重要なのですね。 | |
| T関 | 2009/02/16 19:59 |
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斉藤さん、ITが技術的ということから、まずIT部門への訴求が従来のマーケなわけですね。どこかの会社はCEO/CIO訴求ということでハイレベルなメッセージを出していますが、とはいえ商品が技術的であればIT部門へ訴求が常道ともおもえます。クラウドは言葉自体も技術を表しているわけでなく、かつリターンもわかりやすいことが経営層アプローチを可能にするのかもしれません。 | |

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