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2011年に日本で売れたiPhoneアプリのまとめ

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初の、オルタナティブ・ブログ投稿になります!ネット上では@trendismなどと名乗っています。まずはiPhoneネタです。よろしくおねがいします。

2011年日本で売れたiPhoneアプリのまとめ

毎年恒例でAppleにて年末になると発表される「App Store Rewind 2011」(Best100のアプリが分かるAppleの特集)ですが、今年も公開されたので、誰かが分析してくれるかな。。。と思っていたのですが、そこまで分析された情報が、結局どこからも出てこなかったので、まずは日本のAppStoreについて分析してみました。iPhoneアプリビジネスを展開する方の、お役にたてれば幸いです。

1.無料、トップセールスBest100のカテゴリ

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無料アプリBest100(=ダウンロード数が多いベスト100アプリ)については、圧倒的ではないですがカテゴリ的には、ゲームカテゴリ22%のシェアで1位です。
トップセールスBest100(=売上が高いベスト100アプリ)については、圧倒的にゲームカテゴリがシェア(シェア率69%)を占めています。
ちなみに、トップセールスの上位10位は全てゲームです。
さらに、ちなみに、USでは更にゲームの占める割合が高いです。
この辺りは、知っている人はよくご存じだと思います。

では、全体のアプリ数で見た場合はどうなのか?

2.国内配信中の全iPhoneアプリのカテゴリ

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グラフを見てもらえば分かるように、アプリ数でもゲームが約3割を占めています。
※ちなみに、本情報は2012年1月25日頃時点のアプリ数を元にシェア分析をしているので最近の情報です。

3.Best100にランクインヒット率を分析

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次に、競合状況、上位への可能性を分析してみました。
ダウンロードという視点では天気カテゴリが1位に。
売上という視点ではナビゲーションカテゴリが1位になっています。
天気カテゴリはそもそもアプリが少ないので確率が高まっている。
ナビゲーションアプリもアプリが少ない+高価格なアプリが売れやすいという傾向があるため確率が高まっています。
ゲームカテゴリは、確かに売上でもダウンロードでも上位に入ってくるカテゴリですが、その分アプリ数も多く競合アプリが多いため確立的には低くなっています。 あくまで傾向です。

4.Best100のマネタイズモデルを分析

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アプリを無料で販売して、アプリ内で仮想通貨などを課金させるフリーミアムモデルのマネタイズ手法が66%と、圧倒的に多いです。アプリを有料で販売しているアプリについても、リリース時などに無料にしたり割引いて販売したりと、まずはお試しでアプリを体験してもらうと言う手法は、ほとんどのアプリで採用されています。

5.Best100のアプリの容量を分析

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Wi-Fiが必要となる20MB以上のアプリより、20MB以内のアプリが圧倒的に多く、トップセールスBest100の65%が20MB以内のアプリです。
単純に20MB以内の方が、売上が伸びるという訳ではないですが、意識しておく1つのポイントだとも思います。
更に日本特有の傾向として、トップセールスBest100の中で、5MB以内のアプリが20%(=20個)もあります。これは、Webビューが基本となるソーシャルゲーム的ゲームが多いからです。ちなみに北米含め海外では、ここまで容量少ないアプリが、売上でのBest100位にはそこまで入って来ていません。この辺りは日本特有でもあります。

6.各総合カテゴリのダウンロードのまとめ

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常にウオッチする中で、ここ最近、更にダウンロード数が伸びてきている模様です。特に、総合の上位は特に伸びてきている模様です。
1つの理由としては、iPhone 4SがKDDIさんから発売されたりというのを始め、日本国内におけるiPhoneユーザーが増えているのも影響していると思われます。
ちなみに、App Storeのランキングのロジックについては、metapsの佐藤さんがまとめてくれているので、そのブログ読んでみて下さい。
スマートフォン(iPhone/Android)アプリのマーケティングとマネタイズ戦略を資料にまとめてみた《基礎編》
※AppStoreのランキングにおいて、アクティブ数を見ているか?どうか?という話が、不明確なのですが、個人的には見ていると思います。色々、ウオッチしていておかしな順位変動をするのもあるのですが、単純に、AppSotreで同じキーワードを検索してみると分かるのですが、日によって変動します。この変動の仕方は、アクティブユーザー数が多そうな時ほど、上位に来る関係と比例しているように見て取れます。アクティブユーザーを順位変動要素として取り込んでいるように思います。

以上、基本的な事を含め、傾向をまとめてみました。
iPhoneアプリの展開を行う上で参考にしてみてください。
引き続き、北米など各国のアプリの状況なども分析したらまとめていきます!
よろしくおねがいしま~す!

でわでわ。

■追記
セミナーでも講演することになりました。
iPhoneアプリに特化したプロモーション講座
※このセミナーはおかげさまで席数いっぱいですが…このようなセミナーは、どんどんしていきたいので、講演・執筆の話とかありましたら、ぜひご連絡下さい!よろしくお願いします。

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