順調なプロジェクトと思った瞬間に最悪のトラブルが起きる。
昔勤めていたコンサルティングファームの創始者によれば、順調なプロジェクトなど世界中にせいぜい45%だとか言われていた。今の自分には、「ああ45%もあるのか、そっちにここが入ってたらいいなあ」とか思うときもある(爆)。
とはいえ、半分は順調ではないのだ。コイン投げて裏表みたいな確率で、今いるプロジェクトは順調じゃない。今日や今週はいいけど来週は「裏」かもしれない・・・
要はある瞬間、「順調」と思っているだけで、未来永劫順調なわけがない。そう思っていないとあるとき突然、「最悪の」トラブルがおきる。
自分の場合、進捗状況(解説都合で品質状況の面を無視して述べます)は週次、隔週、月次、と3面で毎日検証します。経験的に危険なのが隔週での評価。週次ではまあ順調だけど、隔週つまり2週間後に危ない予兆がみえたりする。気づけばいいのだけれど、スルーすると月次を待たずに一気に悪化することが多い。2週間は10営業日で、1営業日が10%の進捗というわかりやすい状況なのだが、意外とこのスパンで進捗管理した結果、「あれ?遅れてる(泣)」なんてことが結構おこりやすいのだ。
週次で「よし、今週は順調だ」と思ったときに、並行して隔週で「翌週も順調に進めるために」という心がけがどうも欠けることが多いようだ。土日をはさむとみんな「自戒」を忘れてしまうのだろうか・・・だからかどうかわからないが2週間を超えた遅延をキャッチアップするときは、みんな結構がんばって捲っていく。2週間経っても遅延が残っていることが明確なので2週間を駆け抜けていくのだ。そこで勢いついて3週目に遅延が軽微になると、その週で無事キャッチアップする。だけど、その週は翌週に遅延がないことが薄々わかっているから翌週の過ごし方を考え忘れ、当週でキャッチアップしたことを喜び、そしてその翌週にまた遅延の道へ戻っていくのだ。
プロジェクト管理のなんと奥深いことか・・・苦笑