Barter(バーター)をうまく使おう
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いわゆるバーターは、交渉で重要なやり方である。
交渉のテーブルにつくお互いの事情、背景は、なかなか「ゼロ100」で決着できるほど単純ではなく、かといって簡単に「50:50」にするのも気分がよくない。
ということで、通常、比率をどちらかに傾けるかわりに、次回の検討テーマあるいは並行して潜在する課題・問題の解決における比率を、現在の課題解決の方向性における比率と「相殺」するような形にもっていき、互いの顔をたてるようにする。
バーターは、そうはいっても結構難しい。
「70:30」+「30:70」でバランスするのか。
「ゼロ100」+「70:30」+「50:50」+「80:20」と時間をかけて帳尻をあわせるのか。
個人的には、正式ではないがどうしても大もめしたときのエビデンスに使うための「貸し借り管理台帳」を作るように勧めている。いちいち1つ1つ、貸し借りをマネジメント課題にして正式に管理していっても効率的ではないからだ。工程単位とかなんらか中期的な括りで、「貸し借り」を管理し、瑕疵のような事象も含め、双方の言い分を台帳上で増減管理する。
管理自体は簡単ではないが、現場からすれば、「先日の貸し」を「今回いくらか回収した」という感じで感情論を整理、制御できる。
私が支援するプロジェクトで、PMの補佐や代行、PMOの指揮をとるたびに、タイミングをみて推奨している。これも今後自分の(新)マネジメント理論・方法論として、発表したいと思っている・・・
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