敗北感から立ち直る方法
時々、
仲間が傷ついていたときに遭遇する。
その人は、
「敗北感」にまみれている。自分にはそうみえる。
ほんとめったに「敗北感」なんて言葉は使わない。でも、象徴的な或るシーンに居合わせて、
そう感じてしまうことがある。
悔しいぞ。あれだけ言ったのに「汚れ役はこっちでやるから。ヒール役はこっちに振ってもらっていいから。もし刺し違えるときは僕が行くから。」
でも、
その人は、フリーズしてしまった。
こうなると、全てが解決するわけではないが、ある程度時間を置く、冷却期間が必要だ。多分彼には周囲がみんな、敵にみえていることだろう。少しだけ距離をおいて、また少しずつ近づいていって凝りをほぐし、心を開かせよう。
・・・たとえクライアントでも、たとえ仲間の上司・部下だったとしても、こういう方向へ誘導するハラスメントは絶対許せない。言葉の暴力反対!
(ちなみに、この簡略版記事をFBに載せたら、「アンタ昔すぐ『殺す!』って俺たちに言ってたじゃん」といじられました。爆)
敗北感の払拭は時間の経過にあわせて、次のような処方箋を出します。
1. やっていること自体が間違っているわけではないことを理解させる
2. 敵対してくる相手の言動をまともに受け止めることを放棄させ、適当に受け流す術(コミュニケーションスタイル)を教える。
3. 定期的に息抜きさせる。休暇でなくとも少し現場から出て散歩してもらう。ちょっと寝坊して遅刻を許可する。定期的に定時あがりさせる。など・・・
4. 会議その他敵対する相手とのプレゼンテーションの場ですべてその人に進行させないで他の仲間に分担させ、状況を冷静に分析・考察できる機会を与える。
5. その人の上司(敵対関係が上司でなければ)とのコミュニケーション機会を増やし、且つ「期待してるぞ」じゃなくて「好きなようにやれ。責任はとるから心配するな」と上司に言わせる。
6. その人の部下には「上司を守れ!」とハッパをかけ、御旗を守る「態勢」を強化する。
7. その人にとっての「敵」を水面下で各個撃破していく。
最後のは私の役目でもあります。ちょっと経験やテクニックがいります。あとやりすぎると場を壊してしまうので、刺し違えて差し支えない人がやるべきですし。
コンサルタントの世界では、本当の暴力じゃない限り、なんでもクライアント様の「おっしゃる通り」が合言葉な部分が大きいのですが、一方で、その世界のビジネスは「イコール・パートナー」なのです。そこを一時的といえど高圧的に運営しようとする人は端的には「敵」で差し支えない。敵なら全軍出撃、主砲斉射3連、敵の大将から順に仕留めていかないとね。もちろん敵対関係が終了すればいいので、本当の戦争じゃあるまいし、人間否定的な運動はしません。
僕自身、守ってもらったことも、守ってもらえなかったこともあります。その体験をもとに、こういう事態に遭遇したら、まず自分のクライアント達を守ってあげたいのです。今の自分なら、できることがたくさんあると思うので。
ま、私が罵倒されたり吊し上げられたりした経験の様子は、上述の状況なんて非じゃないんですけどね(苦笑)