「行間」を埋める
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私自身がPMとして君臨(笑)していたときも経験は多数ありますが、大規模プロジェクトの場合は、元請は1社だったとしてもいわゆるマルチベンダー体制になりますので、ベンダー間調整は1つ大きなタスクとなります。
良し悪しではなく現象として言いたいのですが、必ずベンダー間には「隙間」ができます。スコープのGAPというやつです。これの解消は一仕事です。
この解消というのは、実際は討議を中心としたコミュニケーションで改善していくわけですが、その対話の「行間を埋める」作業が難儀です。お互いいろいろな背景、政治的なしがらみがあります。自分がかかわる前のヒストリーもあります。それは無視ができませんので、それを理解したうえで、隙間を埋めていく作業が必要です。
なんで隙間ができるかというと、結局は「パッツンパツン」なんです。それまでの背景からみんな多忙になっていて、仕方ない状況になっています。犯人捜しは無駄な作業です。
ただ、
「行間」が埋まらないとプロジェクトはいずれ頓挫します。それを回避するのが自分の仕事。ヒールでもなんでもいいから、すべき提言をタイムリーにやっていく必要があります。
一番の原因は「プロトコル」の違いです。プロトコルは、私は「流儀」と訳します。流儀が違うのは当たり前ですが、だれかが翻訳・通訳してあげなければならないのです。
1つのプレッシャーは、高い「リテラシー」が求められます。そしてそれを各社に適用できるだけの「相性合わせ」のテクニックが肝要です。がんばろう。。
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