引退する親友へ手向け。

今日で、前職の同期で長年同業者だった、「非常に数少ない」親友（笑）の一人が、業界を引退し、来週から田舎で農業を始めるという。

昨夜は急きょ、送別会となった。

新入社員の頃は本当にバカばっかりやらかしてた。一般の社会人レベルにあらず、まったく滅茶苦茶な自分達だった。そんなバカ達でも、後輩が出来、部下を抱え、心を込めてクライアントからさん付けで呼ばれるようになると、数年たって、なんぼかマトモにも成る。

そんなバカ集団において、唯一といえるくらい、本当にいいやつだった。失礼承知であえて正直な気持ちで言いたいが、決して「超優秀」にカテゴリされることはないが、誰もが「本当にいいやつだ」と間違いなく認める、私の好きな例えで言えば、「決してブラックジャックではないが、全幅の信頼で命を預けることができる最高の街医者」みたいなやつだ。

自分みたいに小生意気でわがままで勝気なやつに対しても、いつも相談に乗ってくれて、しかも自分のプロジェクトを何度も手伝ってくれた。怠け者の自分が窮地のときに助けてくれた。

みんなが大好きなやつだった。とにかく今日は彼をまずは祝福してあげたい。農業なんて彼らしい、粋な選択だなあ。自分はそういう選択をしそうにないが（苦笑）、確かに自分もいろんな節目を感じつつある。これは潮時じゃない、転機なんだ。彼の転機に乾杯！

また業界から貴重な戦力、人材、いや「人財」がいなくなるわけだ。寂しいことです。

我らハイレート・サービスのフィー・ビジネス。「人財」の消失はとても痛いことです。でも、今日の出来事は、とても、とても微笑ましい。父が病に倒れ母は看病に疲れ、それも含めていくつも頭の痛い出来事が増えて悩みに悩んでいたのですが、彼に「人生なるようにしかならない」って自分の標語を思い出させられた。「ちまちまするな。堂々と生きろ」って言われた気がしました。

「ありがとう。たらちゃん。ホント、頑張って。ご壮健で！！」