今回の東日本大震災に学ぶ(1): 自宅は結構遠いのね(泣)
まるで政権不安定を別の事象で示したかのような大地震でしたね。ようやく家族も寝静まり、私は社員の安否確認をメールチェックしています。
神谷町高層ビルの30階で、最初にP波が・・・縦揺れを人間が感じられるってことはそのあと大きなS波(横揺れが)、って思ってたら、やはり。
すっごい揺れ。
悲鳴がこだまする。
部下でしっかり社員がいて。「これは館内放送からして非常階段で順次外に逃げた方がいいから。急いで。貴重品や防寒具だけは身につけて!」
さすがにその子の手を引いて先導してみたが体力差もありスピードがへたってきた。30階だもんね。当たり前。どうかと思ったが階段自体が混んでしまうので、まず先に階段をそそくさと下りて、地上非常出口の扉を開けておさえながら、関係ない会社の人も含めて非難する人を非常口から外へ誘導した。
上から剥げた塗装や霧みたいのが降って来るので、上空には気をつけてみんなを誘導した。警備員は来ないがそのうちなんと掃除のおばちゃんが来た。「おにいちゃん、かわりに空けてといてあげる。その方がいいの?」「はい。もし建物が歪むと締まった扉が二度と開きません」
おばちゃんが代わってくれたので、後ろめたい気はしたが、出口が2箇所あるため少し離れて両方が見渡せる場所で社員の非難状況をカウントした。
地上非難した人達を1箇所に集め、どうしたいか聞くと、遠い人、家族の安否を気遣う人、会社に戻りたい人、希望が様々でしたので、私から地上に避難した人を集め、どうしたいかを私とかHRに伝えさせ、帰った先、移動した先から再度無事移動した旨をまた連絡するように指示し、解散させました。
何度も余震は続いた。非常階段もギシギシいってるし塗装や天井が剥げ、てすりも一部ビスが飛んでいる。「自己判断で上がる人は上がってもらっても可能です」という警備員の予想外のアナウンスに、しかもさらに予想外にかなりの人が上がっていく。
うちも数名、Yシャツとか防寒できない服装の人がいたり、携帯をどうしてもとりにいきたいという人。「了解。一緒にあがりましょう」先導しながら数名引き連れてまた30階へ階段で(泣)。さすがに足ががくがく・・・
連れも途中休憩したりするので、まずは現場に上がって、残っている数名の安否確認。次いで自分の身支度もして、連れ達があがってきたことを確認。
体力ないなあ。もう下りの足はがくがくです。よたよたしながら階段を下りる。
こういうときって、関係もない人となんか、仲良くなりますよね。
「疲れるっスね♂」
「ホントですね。高層階借りるもんじゃないス。気をつけて」
「おつかれさまでーす♀」
「こちらこそ。ありがとうございます。お互い無事でしたら是非今度お食事でも!」
「はーい是非是非―。ではではー♪」
オイ、何ナンパしてんだ俺(爆)。
といったちょっとしたモチベーション向上を糧に30階を2往復。でもさすがに疲れました。
そのあと、3時間かけて自宅に歩いて帰りました。
今回本当にいろいろ学んだ気がします。やっと家族も寝かしつけ、もう早朝ですが仕事の残りも片付けつつ、休憩がてら今回の教訓をさらに数回書きたいと思います。。