「さりげなく」ファシリテーションを
最近は自分もなんだかんだ発言権や強制力があったりするんで、無意味に権限で人を動かすことがないように、ファシリテーションする場合もできるだけ「さりげなく」やるように努力しています。
もっとも、・・・相手がそれに気付いているかわかりませんけど(爆)
例えば、
部下やご支援対象のクライアントがプレゼンテーションしているとき、
資料の構成やスピーチ内容にいくらか不備があるからか、なかなかオーディエンス(聴く側)が足並みそろえて同一ページをめくって観てくれないとき・・・
自分なりに絶妙なタイミングを計って(のつもりで)、少々意識的に「音を出してページをめくります」。すると、大半の人は、次のページに説明がいくんだと無意識に(?)次のページへつられてめくったり、今周囲がどのページをみているか確かめたりするものです。
こうすることで、プレゼンターが注目したいページへ移ろうとしているのになかなか周囲の足並みがそろわないときなど、注目すべきページを統一したり、冗長になったQ&A、微妙な静寂の間を、打破することができます。
逆に不毛の議論に突入し、なかなか終わりの見えない議論(≒口論)になってしまったときは、
ペンをテーブルにおとしたり、コーヒーカップやお茶のふたを、少々大きな音を出して置いたりします。
必ず効果があるとまでは言えないけれど、議論している当人達も正直収集つかなくて(誰か事務的な仕切りでも入れてくれないかなー)と思っているときは、少なくとも感情論を緩和させることができると思う。
コンサルタントは明示的に仕切る技術も大事ですが、さりげなく空気を演出する(=必要に応じて変える)ことができる技術って、もっと大事だと思うんです。
そんな工夫って、これからの時代はさらに大事な技術になっていく気がしています。
まあ私の場合、正直TOP(D20=40歳^^;)過ぎてから自己啓発されたまだまだ開発途上のテクニックなんですけどね・・・笑