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IT、特にコンサルに携わる方々を癒すメッセージを、ついでに趣味のダーツ話も交えて・・

部下にトドメを

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この景気では特に、1つの仕事、1つの業績評価が部下のビジネスライフに下手をすれば終止符をうたせてしまう可能性もあるわけで・・・なかなかプレッシャーの厳しい年初だなあと思っています。

「燃え尽きた」なんてエントリも前回書きましたが、自分が燃え尽きるならまだいいですが、部下のビジネスライフを簡単に終わらせるわけにはいきません。

 

かといって、

 

より厳しいビジネス環境下で、業績をあげられなかったことを「ポテンシャル」で片づけて信賞必罰なしとするわけにもいきません。

 

そして、

悪い言い回しで言えば、私の何とか三寸とかいう考え方で、部下・仲間のビジネスライフに「トドメを刺す」ことは、実際できてしまいます。

 

これは結構にストレスです。

こういう時代、逆に自分が上司・先輩として責任をとることで必ずしも許されるかというと、そうでもありませんから。

 

下手をすれば上司・先輩も部下・後輩も一緒に処罰されることももちろんありえますが、悲劇的な損失をもたらしてなければ、一般的にはどちらかが・・・そして現状では、必ずしも維持費の高い「上司・先輩」たる自分ではなくて、部下・後輩が粛清対象となる案も採用されうるのです(私が意図するという意味ではありません)。

 

景気がいいと「仕事を選ぶ」ことができますが、現実はそうも言っていられない。

なので、「次の1つに賭ける」というスタンスになりがちです。

需要>>供給では下手に仕事を選ぶより「順番に、効率良く」、すなわち勝率が重視されます。

もちろん少し前のエントリでエッセンスに触れたように「大規模・長期」案件志向も重要です。つまりはバランスなのですが、みんなで博打してもしょうがないので、基本は勝率主義になるでしょう、ということです。

 

ところが、勝率主義というのは一定の負け組を作ります。

たまたま何かの理由が重なり、その勝率に乗れなかった人たちが出来てしまいます。その人達には時としてデジタルに、いわゆる「ゼロ100」のような議論で、責任を問われることがありえる。

本音を言えば私もその負け組に入りたくありません。全力を尽くして結果を求めていきます。しかし生意気を言えば、経験か運のどちらかが足りない、仲間や部下がそれに乗れずにこぼれていきます。ビジネスとしては仕方のない事象ではありますが・・・

 

だから、別に保身に走らなくとも、「選べない」状況下で「勝率主義」でチームを組んで仕事をしていけば、自分がアレンジして(途中から)リードを任せた案件を部下や仲間がとりこぼす可能性が一定あるわけです。

 

これを、見方を変えれば、・・・結果その人が(大きく)失敗してしまうと私がその人に引導渡しているようにも思えてしまうのです。

 

順番とはいっても、たとえば次がハイリスク・プロジェクトだったりすると、それに「志願する」人達の選考(配置)には本当に悩みます。ハイリスクであっても最終的には結果で診られるわけですから、その「志願した」人達は失敗したら責任をとらねばならないときがあるのです。それを「自分が引責」することで片づけられない場合・・・

 

うーん・・・いやぁ、悩ましいなあ。

不況ってのはこういう点で辛いし、嫌いです。

だから1つ1つ、自分はがんばるしかないんですよねえ。無理とか思わずに「全勝」を狙って・・・

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