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IT、特にコンサルに携わる方々を癒すメッセージを、ついでに趣味のダーツ話も交えて・・

私は、本気で、SEは魅力的な仕事・職種だと思っています!

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著書「SEからコンサルタントになる方法」の増刷が完了し、さきほど自席に第2刷が届きました

これまで、いろいろ取材や講演、これをきっかけにした営業を1ヶ月くらいこなしてきたわけですが、いろいろ、さらにあらたに学ぶことも多く、大変ありがたい体験でした。

 

表題の通り、あらためて自分は、SEという仕事の魅力を若い頃は実体験したし、今でも一緒に仕事する機会も多いので、その友人知人、取引先の方々との交流を通じて、ITサービス、特にSEの方々の仕事の楽しさと厳しさをとってもリスペクトしています。

こと、取材を通じて、この点については、自分の思いをあらためて整理・実感することもできました。

>>>正直、SE仕事自体、自分は大好きで、大学時代はプログラム開発が研究テーマのばりばり技術系人間でしたから、今でもプログラミングできる人っていいなあと思うし、そういう人がITスキルを活かしてコンサルタントへ転身して、例えばITの先進動向や企画纏めに疎い経営陣にコンサルティングしていける人へ成長していくためのきっかけになればいいなと。同時に、SE自体魅力的な仕事だと100%信じてもいるので、その仕事の魅力とかにあらためて実感を持ってもらい、さらに誇りを持って、ITサービス業界の灯を燈し続けて欲しいなと。そう思って、本を書く決意をした次第です。

テクニカルには、IT戦略からIT化、すなわち実行面の全てをリードできる有能なコンサルタントであるべき姿として、戦略企画書の「1行」が、情報システムとしてどのようなソースコード、どのような情報技術構成、どのようなアプローチでの構築になるか、等々、実装が完了するまでの方針、過程、手順が、詳細までぱっと頭に思い浮かべられる人が理想だと思っています。これは私自身、未だ永遠のテーマのごとく、まだまだ修行中ですが、これが理想であることは、自分的には疑いないんです。

今、経営戦略を具現化する手段の大きな1つがITです。ITは手段ですから、使い方が細かくイメージできないのでは、専門家を称する他人に丸投げになってしまう。これは悲しいことです。経済学、経営工学に詳しい人も必要ですが、ITに詳しい人も戦略フェーズで必要なんです。だから、IT化の企画から実装、導入後の効果測定まで、一連のライフサイクルに、疑似体験も含めてでいいから一定の造詣を持ち、概論から詳細まできちんと語れる人、そういう「素養」を積んだ人が求められます。ですから、それらに必要なスキルを少しでも持っている人はアドバンテージがありますね。

それぞれ、上流工程に行けばいくほど、相手も年配というか、それなりに経験、キャリアを積んだ、いわゆる偉い方々になるわけで・・・そういう意味でもそれぞれが良い状態に仕上がってないと、そもそもちゃんと相手してもらえる可能性も少なくなるわけで。

心技体じゃないですけど、「技」と「心」が前述した話ですが、あとは「体」、つまり体力が資本ですので、体力ない人、具体的にはちょっと調子悪いと遅刻・欠勤したりあからさまにパフォーマンスが落ちる人、正念場なのに徹夜なんで疲れる~こんな仕事したくて入社したんじゃない~、とかすぐ言う人は私の視点で言わせていただければ最低ですね。自分も評価者の立場に今いますが、体力面は実は厳しく評価ファクターに取り入れます。これはコンサルティグファーム全体の常識かどうかはわかりませんが、私がこれまでに通った道筋から得た体験と先輩・上司から叩き込まれた教育・指導の結果からして、信念を持って、必要な「素養」と思っています。

このような素養を備えて欲しい、そうなるように継続的に努力してほしいと思っていますが、このようなIT出身者というよりは、経済学、経営工学に詳しい人も一方でコンサルタントとして実は必要な人材です。なので、非常に大きく2分するならば、この「対極にある」人とのケミストリが合うかどうか、人によってはそれをギャップとして感じ心配になることがあるのではないかと思います。

ただ、これは私自身も常にその悩みに苛まれていますので、アドバイスとしては「徹底的に、気にしない」ということが一番ですね。大きくキャリアパスが2つあって、別のパスから来た人達なんだと割り切って、お互いの長所をリスペクトしあえば、別になんてことないですよ。

むしろ、自分のITスキル、経験に、100%の誇りと自信を持って欲しいです。ITの企画と実現をリードできるコンサルタントは本当にとてもとてもクライアント企業に必要な存在なんです。

先日、ある金融機関のTOPに営業会談に行ったとき、「戦略コンサルティングのニーズ」というお題目で今一番の悩みを聞いたら「金融ネットワークの理想像とそれに弊社が移行していくためのスーパーエンジニアが欲しい!」といわれました。コンサルタントニーズを聞いたのに「エンジニア」ですからね!

今思えばこのとき、SE→コンサルタントへ、という道を切り開く先頭に立ちたいと、自分は開眼したのかも知れません。

くどいんですが、エンジニア自体が魅力的な仕事と本気で思っていますので、それを実感していただければ、何よりそれが一番嬉しいなと素直に思っております。<<<

 

(以上、記事本編は、・・・多分もっと簡潔と思いますが、笑・・・今月下旬発売予定の「エンジニアTYPE」をよろしければご笑覧ください)

 

・・・「コンサルタントへ転身」なんです。「コンサルファームへ転職」だけじゃありません。

だから、「SEからコンサルタントになる方法」なんです。

ファームの門を叩く決意をしなくっても、コンサルタントの仕事術の基本を知ってもらい、それを参考にして、さらにすごい仕事ができる人と周囲から認識いただけるよう、自分の強みを活かし、効果的にそれを対外知らしめるテクニックを駆使し、より良いキャリアを積んでいただければ、この本がその試みの少しでも足しになっていただければ誠に幸いです。

 

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