ここまでくると、悪い意味で「立派」・・・
「偽装ミンチ事件」ですが、悲しいくらい不正の数々が出るわ出るわ・・・どうしてこんなにほったらかしになっていたんでしょう。
以前、TVの特集報道で悪徳スーパーが、
「まぐろの刺身」が売れ残り消費期限を迎える
⇒
「お寿司にする。加工品なのでいくらか消費期限が延長できる」
⇒
「それでも売れ残ると、ネギトロにして調理品にすれば、さらに消費期限が延長できる」
というNEWSを観ました(数年前になりますので今の法規制に合致した話かまでは保証いたしかねますが)。
((((゜Д゜))))ガクガクブルブル・・
悪いことをしようとすれば、法に守られる範囲は極めて限定的、
今回の事件のように、農水省vs北海道庁が言い合いする始末ですから、「消費者は自分で危険から身を守れ」と示唆されているようなもの。
じゃあ、極論自炊自給しろってことかい?!・・・と言いたくなる人も多いのではないでしょうか。
これじゃあ、まず真面目にやっている人が浮かばれない。
これからミンチ業者は多くが苦労をするでしょう。
少なくとも検査等いろいろ厳しくなって間接コストがかさみ、いろいろ経営にマイナスインパクトも発生してしまうかも知れません。
ハンバーグやメンチを作る前から「ミンチにパンが混じっている」・・・いやいや恐ろしい。
体を壊してないからいいという話ではない。
飛躍と言われそうですが(自分でもいささかそう思います・・・)、
ITプロジェクトでも「不正」の全てを見破ることはできず、そして時限的に、いつしか時が過ぎた後に、大きなトラブルが勃発!ということがあります。
・・・厳しい予算の中、巨大な基幹系システムを構築。
厳しい納期の中、故意かどうかは別にして、明らかにバグである「仕様」のいくつかが、たまたま全てのテストを通り抜け、本番運用になってしまった。
その「仕様」はバグであるがゆえに、設計書には記載されておらず、数年後に実業務で発生したデータがそのバグ「仕様」の上を通過して、大事故に発展。
設計書にない「仕様」がなかなかみつけられず、急いで解決するために、結局いわゆる「バイパス手術」によって「不正仕様らしき領域」に別のモノを開発し、それを新しい「仕様」として患部にかぶせ、急場を凌いでしまった。
このとき、設計書の不備を修正する作業が省かれてしまい、現場に「適当に済ます」悪しき文化が誕生。
以降、誰も「不正」と思わず、疑問に思う人も「指示」に逆らえず「適当に」次々と急場を凌いでいく。
設計書や改訂履歴はどんどん風化していき、ついにはソースコードまで一部消失してしまった。
そして、バグ「仕様」は1つじゃなかった!!また大トラブルが起き、そして調査した結果、その領域は設計書もソースコードもない状況・・・
当該サブシステムは全部作り変えとなりました。数ヶ月間、当該業務は全て人海戦術で手作業で凌いだと聞きます。
ある金融機関、お客様から聞いた実話です(生々しいので少し編集加工しています)・・・
人間、どれだけの誠意を込めても、やることは全て完璧とはいかない。
それでも、「正しくないことをあえてやる」ことは「矜持にかけて」避けて通りたいものです。
偉そうに言うな!と言われそうですが、・・・これだけ10年間にわたる不正の数々を観てしまうと、自分の一挙一動にもっと客観的に「誇りを持って正しいことを行っているか」懸命にチェックしていこう、と身の引き締まる思いを今日あらためて感じた次第です。
今日はどこかで美味しいハンバーグを探して夕食をとろうと思います(ペコリ)。