オルタナティブ・ブログ > トラパパ@TORAPAPA >

IT、特にコンサルに携わる方々を癒すメッセージを、ついでに趣味のダーツ話も交えて・・

修羅場から修羅場へ

»

修羅場、土壇場、正念場とか言いますが、ITプロジェクトのレスキュー案件の場合、今も次のその次も、行く現場は全てが修羅場(!)。

混沌とした現場、不安が蔓延した空気。
問題が満載、しかもその殆どが重たーい、たくさんの時間や高いスキルが必要なものばかり。
覇気どころか士気まで失ってしまったスタッフ。
次にうつ手がもう思いつかないマネジメント。

小生はまだマシです。
フルタイムじゃないから。
ずーっとその現場に毎日いるわけじゃないですから。

でもうちのコンサルタントは(ほぼ全員)フルタイム参画。
修羅場でずーっと働いてくれているのです。
だから、リスペクトしてくれないお客先だと、本気でムカつきます。
(パフォーマンスが本当に出てない場合があれば別ですが)
態度があんまりひどい時は、速攻ロールオフ(撤収)します。

なので、最近はレスキュー案件の場合は提案時に、こんな文を提案書に必ず挿入してマス。

**************************************
誠に恐縮ですが、貴社プロジェクトの現状を冷静に鑑みますと、追加していく補強要員には、それなりの覚悟(Dedication)が必要と考えます。

そのため、貴社プロジェクト関係者全員に周知いただきたいのですが、

1) 全身全霊で現場の建て直しに当人たちが邁進していくために、皆様からのリスペクト(気持ちよく迎え入れいただきたい)をお願いします。

2) 勤労条件はできるだけの配慮・譲歩をいたしますが、過労状況と判断される場合は要員のさらなる追加を検討願います(どこから誰の責任で調達するかは別途相談させていただきます)。

以上につきましては、支援メンバーが全力で活動するための「糧」として、貴社関係者全員にご理解賜りたく、よろしくお願い申し上げます。

万一弊社調達要員に役割不適合や粗相があるようでしたら、本書でご提案しますとおりバックアップ要員は随時検討・準備していきますので、入替や追加についてもいつでもご相談いただければと存じます。
**************************************

僕「個人」は全ての仕事がレスキュー案件でも構いませんが、配下のコンサルタント達はこればっかりがやりたくてコンサルタントになったんじゃないし、弊社に転職してきたわけでもない。
ホントはもっとタイプの異なる経験もしたいはずだし、僕だってさせてあげたいんです。
でも、そこに「レスキューを切望しているお客様」がいるから、メンバーのみんなと「このプロジェクト/この人(達)レスキューしてあげようよ?」と合意形成して、今ここにいるのデス。

だから、高いリスペクト(CSと言い換えてもいいでしょう)がもらえない案件は「レスキューしません」。

だから、
みんな、がんばろうね!
「このプロジェクトをレスキューするんだ」と覚悟を決めたら、
みんなで、頑張ろう!!

そして、僕も!!

(全てのレスキュープロジェクトメンバーへ敬意を表して)

Comment(0)