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今後教育は「反転学習」が主流になっていく

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昨日は、田中淳子さんが所属するグローバルナレッジネットワークさん
オルタナブロガー定例ミーティングがあり、参加してきました。

メインセッションでは、田中さんから人材育成の現場の話を聞きましたが、
実際に研修講師として教えている実体験に基づいた、
いろいろなエピソードを交えながらの話は、
とてもわかりやすく、内容も興味深いものが多くて面白かったです。

面白いなと思ったポイントはたくさんあったのですが、
特に印象に残ったポイントの一つは、
「学び」のスタイルが変化してきているという話。

以前は、講義型で、知識やノウハウを教えて、
それがきちんと身についたかどうかを重視していたのが、
最近は演習中心の体験型で、参加者自身が自分たちで考えて
「気づき」が得られるかどうかが重視されているとのこと。

内容自体は参加者がテキストやオンラインで学習しておいて
現場では、ワークショップなど、
リアルに人と接することでしかできないことをするという
「反転学習」の潮流もアメリカなどでは出てきているそうです。

私は、以前もたしかブログに書きましたが、今後、教育自体が、
「反転学習」的なものが主流になっていくのではないかと思っています。

学校教育の一番の問題点は、
興味の対象や能力が違う子どもたちが、
一つの教室に集まって先生に教えてもらう形式では、
自分のペースで学ぶことができず、
どうしても落ちこぼれる人が出てきてしまうことだと思います。

知識の習得自体は、それぞれが自分のペースにしたがって学習して、
学校の集まる場では、どうしてもわからないところを先生に聞いたり、
お互いに教え合ったり、グループ学習で討論したりする形になっていくでしょう。

すでに現在のITの技術やノウハウがあれば、
そういった教育は十分実現できると思いますが、
制度的な問題や、教える側のスキルの問題で、
実際には実現までにかなり時間はかかるのでしょうね。

個人的にも、何かそのへんの教育分野で
面白いことができないかなと考えているところです。

「反転学習」については、下の記事が参考になりそうです。

講義が宿題になる――「反転授業」:PC Online

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