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「キャリアのVSOP論」を真に受けると、思考がVSOPになる

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ちょっと前に以下の記事を読みました。

キャリアのVSOP論の真実 - Chikirinの日記

キャリアのVSOP論というのは、
20代はバラエティ=Vが大事、
30代はスペシャリティ=Sが大事、
40代はオリジナリティ=Oが大事、
50代はパーソナリティ=Pが大事という話。

ちきりんさんが20年以上前に誰かから聞いたそうで、
原典を見つけてみたら、Vは実はバイタリティだったとのこと。

Vがバラエティかバイタリティか、どちらがいいかはおいておくとして、
確かにもっともらしい話なので、真に受けてしまいそうですが、
ここで真に受けてしまうと、思考がまさに
VSOP(ベリー・スペシャル・ワン・パターン)になってしまいます。

バラエティもバイタリティもスペシャリティもオリジナリティもパーソナリティも
年齢、年代にかかわらず重要なことのはず。

もちろんそれぞれの重要度は時期によって多少変わってくるかもしれませんが、
そのパターンもそれぞれのやっている仕事の内容や、環境、自分の性格など、
いろいろな状況によって変わってくるもので、
自分で臨機応変に考えないといけないことです。

よく「20代でしてやるべき~」とか「30代でしておきたい~」とか
「40代を後悔しない~」といった本や書店で目に付きますが、
書いてあることはほとんどは一般論ばかりで、
あまり真に受けない方がいいと思います。

いろいろなものを参考にするにしても
自分に合ったやり方、考え方というのは、
結局自分にしか見つけられないものです。
自分で考え、行動して、試行錯誤しながら見つけていくものだと思います。
もちろん、自分史もそのためのツールとして活用できます。

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