竹内義晴の、しごとのみらい:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS)

竹内義晴の、しごとのみらい

10年後、仕事を「ツライもの」から「楽しいもの」に変えたい

「マインドマップに似ていますね」

これは、トライアングルコミュニケーションモデル(TCM)を説明したときによく聞かれる言葉の1つです(TCMを説明したこちらの記事にも、Twitterで同様の意見が寄せられていました)。

このような意見を伺ったとき、私はこう答えるようにしています。

「マインドマップは、中心から放射状に『発散』させることでアイデアを豊かにする思考法だと思います。トライアングルコミュニケーションモデルはアイデアを発散させた上に、『収束』させる思考法です。『思考の収束』が大きな違いです」

 
 

■マインドマップとは?

マインドマップはトニー・ブザンさんが提唱した思考・発想法です。中央に考えたいキーワードやイメージを紙に描いて、そこから放射状にキーワードやイメージを広げながら頭の中を整理します。雑誌やテレビでも紹介されているのでご存知の方も多いことでしょう。マインドマップは私も大好きな思考法の1つです。

マインドマップの特徴の1つは「放射状にのばすことによる自然な連想や思考の発散」にあると私は考えています。マインドマップの方向性には特に意味はなく、思うがままに線を延ばし、アイデアを発散させていくこと……それがマインドマップの楽しさでもあります。

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(↑これは、今@ITで連載中の「エンジニアの不死身力」の記事の流れをマインドマップで考えていたころのもの。色使いもない超ヘタクソマインドマップなので参考になりませんね(苦笑))
 
 

■TCMのベースはコミュニケーションスキル

TCMを考案したベースは、マインドマップではなくコーチングやカウンセリングの問いかけのスキルの1つ「チャンクアップ・チャンクダウン」がベースになっています。

「チャンクアップ」とは、目的や意味を明確にする問いかけ(「その目的は何ですか?」のような)のことで、「チャンクダウン」とは、物事をより具体的にするための問いかけ(4W1Hのような)のことです。

よく小さいことに心を奪われて、全体を見通さないことのたとえとして「木を見て森を見ず」ということわざがありますが、意識が細かいことに向いている人には、その目的や意味を考えてもらうことが大切ですし、逆に、ビジョンやミッションのような、意識が森に向いている人には具体的な内容を考えてもらうことが大切ですよね?

「チャンクアップ・チャンクダウン」はコーチングやカウンセリングで非常に重要なスキルなのです。

これを見える化したものが、の考案初期のトライアングルコミュニケーションモデルでした。
 
 

■TCMとマインドマップが似ていると感じる理由

マインドマップは、中心から放射状に発散させることで思考を豊かにする思考法ですが、このイメージは、「いつ?」「どこで?」「誰と?」「何を?」「どのように?」などと問いかけ、物事を具体化・分解・細分化していくチャンクダウンにとてもよく似ています。

ここが、TCMとマインドマップが似ていると言われる理由です。

TCMの考案当初、マインドマップは全く意識していなかったのですが、チャンクダウンの考え方を絵に描いてみて、私自身も「これはマインドマップに似ているなぁ」と初めて気がつきました。

ですから、「TCMはマインドマップと似ている」と思われても当然なのです。
 
 

■物事を具体化していくモデルは他にもある

少し話はずれてしまうのですが、以前、技術評論社さんの「Software Design」の取材を受けたとき、ライターの吉田育代(@194honpo)さんからは次のようなお話を伺いました。

Software Design 2012年2月号に書かれている吉田さんの言葉を引用します。

「竹内さんのお話を伺って、大学時代に学んだ根本原因追求の手法をいくつか思い出しました。それはモヤモヤした現実をはっきりさせるのに役立つと私も思うので、その一つを紹介することで、取材の結びにかえたいと思います。  それはFTAといいます。正式名称はFault Tree Analysis.日本語ではフォルトツリー解析、故障の木解析といいます。製造業を対象とした信頼性工学で用いられている手法です。
 これは望ましくない事業を一番上において、それが起こる原因として何があるかを下へ下へおろしていくんです。そのプロセスでは、2つの現象が同時に発生することで起こる原因、単独で起こる原因などを詳しく探っていきます。一番下に出てきた根本原因を見て、それらが起こらないように対処するというわけです。」
 

FTAについては@ITのこちらの記事も参考にされてください。
 
 

■TCMの最大の特徴は「なぜ、それをするのか」「何が、そう思わせるのか」が明確になること

TCMは「具体化」に加えて、マインドマップやFTAにはない概念が組み込まれています。それが、「チャンクアップ」の考え方です。

TCMは上と下に描く線の方向性に意味を持たせて考えます。

下側に伸ばす線は具体化(チャンクダウン)
上側に伸ばす線は抽象化(チャンクアップ)

下側に線を広げていくのはマインドマップやFTAに似ていますが、上側に伸ばす線は抽象化(具体化の逆)です。「それによって何が得られるのか」を繰り返し考えることによって、ある物事の目的や意味が明確になります。

目的や意味を明確にすることが、マインドマップやFTAとの大きな違いです。「自分にとって本当に大切なことは○○なんだな」このような、行動の意味を見い出すことがができると、「やらなきゃ」というよりも「よし、やろう!」「やりたい」と思え、思わず行動したくなってしまうのがTCMの特徴です。

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(↑これは、今@ITで連載中の「エンジニアの不死身力」の記事の流れをTCMで考えるようになったもの。マインドマップ時代には考えることがなかった「エンジニアの明日への仕事の活力」「エンジニアに誇りを!」というような記事を書く目的や意味、思いが明確に。この思いが記事を書く原動力になっています)
 
 

■基本に立ち返ると、すべて似たところにたどり着く(?)

私がTCMをみなさんにお知らせするにあたり、「これはマインドマップとは違う」とか「FTAとは違う」とかと主張する気は全くありません。「便利な思考法は、基本に立ち返るとすべて似たところにたどり着くのかな」というのが、今の気持ちです。

私自身、さまざまなモデルやスキルを使わせていただいてきました。また、これまで触れてきたモデルやスキルがなければ、TCMを考案できなかったでしょう。TCMはさまざまな賢者のアイデアを融合したものなので、これまで触れてきたすべてのモデルやスキルを開発されたみなさんに感謝の気持ちで一杯なのです。

最後に、TCMの公式サイトを作りました。まだ全然ステキではありませんが、TCMの情報はこちらにまとめていきたいと思っています。

タケウチ

Special オルタナトークのお題「お尻がムズムズするコト」について、私ものっかってみます。

田舎に住んでいると、「地球にやさしく」とか「自然にやさしく」という言葉を時々見聞きします(田舎だけじゃないか……)。

ボクはこれらの言葉を見聞きするとお尻がムズムズします。

なぜなら、人間様のほうが立場が上というような「上から目線」を感じるからです。

もちろん、地球や自然にやさしくするのはとても大切なことですが、「やさしくする」には「上のものから下のものへ」「強いものから弱いものへ」というイメージがあります。

実際は人間が、地球や自然の有限であるはずの資源をあるがままに使い、汚している張本人。汚している側から「やさしく」はないだろう……と思う私は、そうです、単なる屁理屈です(笑)。

「やさしくする」よりも「いつも恵みをありがとう」「今日も豊かに過ごせています」のような感謝の言葉のほうが、個人的にはしっくりきます。

どうでもいい話ですね。すみません。

タケウチ

物事には、2つの捕らえ方があります。

それは、「主観的(アソシエイト)」と「客観的(ディソシエイト)」の2つです。

かつて、福田総理(当時)が辞任会見で「私は自分自身を客観的に見ることは出来るんです。あなたと違うんです。」と答えましたが、 客観的に物事を捉えられればいいなと思いつつ、自分のこととなると、ついつい主観的になってしまうもの。

特に、自分がはまっているものはそうです。一生懸命に伝えようとするあまり、ある部分に固執してしまったり、つい難しく表現してしまったり。

それはまるで、ジグソーパズルのピースに似ているかもしれません。全体を俯瞰しながら進めればいいのに、あるピースに注視してしまうがあまり、全体が見えにくくなる。そんな感覚かもしれません。

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そういう体験、あなたにもありませんか?書類の作成、プレゼンテーションなど、多くの方が体験されたことがあるでしょう。もちろん、私にもあります。

私は、ブログを出来るだけ毎日書こうと思っているのですが、最近、なかなかアップできずにいました。

なぜなら、ここ何回か、今はまっていることについて書いていたせいか、「なんとかこの思いを伝えたい」・・・そんな気持ちが先行し、なかなか腑に落ちる文章にならない。「書いたけど、何かが違うような気がする」・・・結局、書いては消し、書いては消しする日々が続いていたからです。

このようなとき、第三者からの客観的なコメントはとてもありがたいもの。ブログに何回か書いていた記事についてコメントを寄せていただきました。

「なぜやるのか」が分かるとやりたくなる! TCMでその行動の意義を見出す

日々愛用しているタスク管理術でも、手薄になっている部分はあります。 それは、そのタスクの背後に潜む「そのタスクをやる意味」です。

実行するタスクについて「いつやるのか」や「どれくらい時間がかかるのか」といった情報についてはこれまでも意識してきました。

しかし、「なぜそれをやる必要があるのか」、あるいは「それが何につながっていくのか」といった部分はそれに比べればずっと手薄だったのです。

これはそのタスクをやる決意や、実行の優先順位に関わります。

う~ん、ありがたいな~。

ひとつのを『伝えよう、伝えよう』としていたようです。もっと力を抜いて、全体的な分かりやすさを中心に、自分が楽しいと思っていることや感じていることを表現していけばいいんだな。

今まで、力みすぎていたようです。
そんなことを感じた、火曜日の朝でした。

タケウチ

こんにちは、竹内義晴です。

前々回前回と新しいコミュニケーションモデルであり、思考モデルである「トライアングルコミュニケーションモデル(以下、TCM)」についてお話しています。

先日、TCM実践講座を受講していただいたIT業界にお勤めのKさんは、受講者専用のFacebookグループで次のようにおっしゃっていました。

『TCMで「思考に形を与えられた」と感じました。ふしぎな表現ですが、自分とコミュニケーションをはかるのにこれ以上のツールを知りません。ありがとうございました。こんな毎日ならいいなーと思える4日間でした。』

TCMは一枚のチャートを使って、誰でも簡単に自分の考えを整理したり、相手の課題や問題点、望ましい姿、その具体的な行動を明確にし、行動につなげるために使います。

今日は、TCMの使い方についてお話ししましょう。

■TCMの使い方

TCMのコンセプトはとってもシンプルで「頭の中にある情報を一枚の紙に映し出すこと」。次のような図を書きます。

Tcmimg_2

具体的には、次の4つのステップを踏みます。

【ステップ1】:自分の「望ましい姿」「抱えている問題」を一言で表す。真ん中に○を書き、その中に考えるテーマを書く

【ステップ2】:望ましい姿が叶うことで何が得られるのか、抱えている問題によって、何を失うのか、核心を繰り返し聞き出す

【ステップ3】:望ましい姿、抱えている問題を4W1Hや、どんなシーンで(視覚情報)、どんな声が聞こえて(聴覚情報)、どんな気持ちか(体の感覚)などの視点で、自分で考えを整理したいのなら自分自身に、相手がいるのなら相手に問いかけ、具体的に聞きだす。矢印を伸ばして書き出し、さらに必要があれば矢印を伸ばして書き出し、発散させる。

※ステップ2と3は入れ替わってもよい。

【ステップ4】:望ましい姿や抱えている問題の全体像を振り返り、確認する

■TCMを使って考えてみる

たとえば、「ブログを書く」ということをテーマに考えてみます。

よく、「アウトプットが大切だ」と言いますよね。多くの方がそう言っているのでみなさんも一度ぐらいは「ブログを書こうかな~」と思ったこと、ありませんか?けれども、具体的に何を書いたらいいのか分からないとか、何の目的で書くのが分かっていないという方もいらっしゃるでしょう。

TCMはこのような「ぼんやりと考えていること」から始めます。

真ん中に「ブログを書く」と書き、○で囲います。

さて、ブログを書く目的について考えてみます。「目的は何か?」と考えてもいいのですが、「目的」なんていうと、なんだか難しくて堅苦しいイメージがあるので、「ブログを書くことで得られることは?」と考え、上に矢印を伸ばし、考えます。ブログを書くことによって得られることは人によってさまざまだと思いますが、ボクなら「日常の記録」「自分の存在や専門性のアピール」「自分の考えの整理」というところでしょうか。

○を描いて、浮かんだ考えを書き込みます。

続けて、その上に矢印を伸ばしてさらに「それによって得られることは?」を考えます。つまり、「日常を記録することで、何が得られるのだろう?」「自分の存在や専門性をアピールすることで、何が得られるのだろう?」「自分の考えを整理できることで、何を得られるのだろう?」という具合です。

実際に考えてみたら、「考えるきっかけ」「仕事の機会」「分かりやすく伝える練習」「自分と向き合う」などの考えが出てきました。

その上に矢印をのばして、さらにさらに考えてみます。「考える習慣」「仕事の機会」「自分自身を知る」などの考えが浮かび、最後は「仕事の楽しさ」「豊かな生活」という気持ちが浮かんできました。

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続いて、下に矢印をのばして、ブログを書くことについて具体的に考えてみます。やり方は単純で、「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「どのように」「どんなシーンで」「どんな声が聞こえ」「どんな感じがするか」など、4W1Hや5感のキーワードで考え、思いつくまま言葉にし、書き込んでいきます。

ボクの場合は「できるだけ毎日」「どこでも」「主に仕事に関すること」「読者をハッピーに」などのような項目が浮かんできました。4W1Hや5感の言葉をキーワードで考えることで、「ブログを書く」というテーマについて網羅的に考えることができます。

さらに、矢印をのばしてその詳細を具体的にしていきます。あとは書ききれないので、実際に自分で整理したチャートを見てくださいね。さらに矢印をのばし、裾野を広げて具体的にしていくこともできますが、キリがないのでやめました(笑)。

■TCMの特徴

TCMには、次のような特徴があります。

・絵を描きながら考えるので、とにかく楽しい
・やり方がシンプル
・自分(考えの整理やセルフコーチングやカウンセリング)にとっても、相手(コーチング、カウンセリング)にとっても、あらゆるシーンで使える
・三角形からなるイメージは、組織図を連想し「上は大切なもの」「下は具体的なもの」を自然とイメージすることになり、目的を明確にし、考えを具体的にしやすい
・頭の中にある考えの全体のイメージや構造、関連付けや論理性が一目でわかる
・ノート術にもなる
・組織図などで普段から見慣れている形なので、周囲から受け入れられやすい

■TCMで考えることの効果

このようにチャートを描きながら考える、もしくは、相手に問いかけることで次のような効果があります。

・頭の中でぼんやりと考えている詳細なイメージを具体的にする。具体的にすることでイメージが明確になると望みを叶えたくなったり、課題を解決する動機付けにつながったりする。
・下に矢印を描き、三角形の裾野を広げていくことをイメージしながら考えることで、考えを発散、連想しやすくする。
・望みを叶える目的や、課題を放置しておくと失ってしまうことが明確になり、行動の必要性が明確になる。その結果、行動に移しやすくなる。
・コーチングであれば「それを叶える目的」、カウンセリングであれば「抱えている問題の『本当はどうしたい(したかった)のか』(根っこにある気持ち)」が明確になる
・チャートを描きながらコミュニケーションを図ることによって共通の認識が取りやすくなる。お互いの意思疎通が確実になる。
・相手の「本音」がわかり、共感が生まれ、信頼関係が生まれやすくなる

このようなことが期待できます。

今回例に出した「ブログを書く」というテーマは、この記事を書くために選んだありきたりのテーマでしたが、日常、あまり考えることのないテーマで考えてみると、「そうか!ボクがブログを書くのは仕事の楽しさや豊かな生活のために書いているんだな!」という大きなテーマがあることに初めて気が付き、うれしくなりました(これをお読みの方にはこのうれしさは伝わらないかもしれませんが・・・(笑))。

また、どのような内容について書くかについても、いろんな視点をヒントに連想・発散させながら考えることで、改めて具体的にできました。「絶対に批判しない」とか「仕事が楽しくなるヒント」などは、最近ボクがブログを書く上でのキーワードで、それが「文章を通じて読者のみなさんをハッピーにしたい」という思いを改めて確認できました。

このように、TCMは頭の中でぼんやり考えていることを可視化します。それが、冒頭でTCMの受講者Kさんが言った「思考に形を与える」ということ。

こうして絵を書きながら考えると本当に楽しくて、いろんなアイデアが浮かんだり、今まで気が付いていなかった本心に出会えるので、最近のボクのノートはTCMなしには考えられなくなりました。

今日は、TCMの使い方についてお話しました。みなさんも、○を描いて、線を延ばしながら自分の頭の中にあることを紙に映し出してみてください。頭の中が見えるようで楽しいですよ。

なお、TCMの実践例は、@IT自分戦略研究所に寄稿した記事や、公式サイト(精鋭作成中です)で紹介している講座受講者の実践例も合わせてご覧ください。

タケウチ

こんにちは、竹内義晴です。

前回より、新しいコミュニケーションモデルについてお話しています。

私自身、これまで、コーチングやNLP(神経言語プログラミング)など、さまざまなコミュニケーションスキルを学んできました、けれども、スキルを学んだからといって、すぐに職場や日常でのコミュニケーションに行かせるわけではありませんでした。

そこで、コーチングスキルやカウンセリングスキルなど、身に付けたコミュニケーションスキルがすぐに実践できない5つの理由について考えてみます。
 
 
■1:スキルが部分的

多くのコミュニケーションスキルは「信頼関係の作り方」「話の聞き方」「問いかけ方」「伝え方」など、部分的なコミュニケーションスキルが中心で、全体の流れを示したものがありません。スキルとスキルの間をつなぐ「会話の流れ」がないので、「相手の話を聞くことは上手になっても、うまく問いかけられない」「上手く問いかけられても、よりよい方向にリードできない」という結果になっています。

職場などの日常のコミュニケーションの中で使うためには、「体系的な会話の流れ」が必要です。
 
 
■2:イメージとして全体像を記憶しにくい

多くのコミュニケーションスキルのセミナーのテキストは「文字」で表現されています。

たとえばNLPには、望ましい成果を得るために、「8フレームアウトカム」という8つの質問の流れがあり、その通りに質問していけば意識していない原因を浮き彫りにし、新たな行動がはっきりするというフレームワーク(全体の流れ)があります。

その8つのフレームワークとは、次のようなものです。

 1.あなたの欲しい結果(ゴール)はなんですか?
 2.ゴールが手に入ったらどのようにして分かりますか?
 3.ゴールはいつ、誰と、どこで創りますか?
 4.ゴールを手に入ったら、あなたの周り(人間関係、環境など)はどのように変わりますか?
 5.ゴール達成のためにあなたが既に持っているリソース(スキル・知識など)は?さらに必要なリソースは?
 6.現在成果を手にいれるのをとめていることは何ですか?
 7.これを達成することは。あなたにとってどういう意味がありますか?
 8.それをやるために、まず何から始めますか?

このステップを踏むことで、今まで意識していなかったことを考えるきっかけにはなります。けれども、日常のコミュニケーションでは常にテキストを持っているわけではありません。また、すべてが言葉で表現されているために記憶しにくく、ステップどおりに問いかけられないのが実際です。

さらに、相手との会話がこの通りに進むとは限らないので、会話が一度ずれ始めると、どのように軌道修正したらいいのか分からなくなり、パニックを起こしてしまいます。
 
 
■3:さまざまな手法が、コミュニケーションを難しくしている

コミュニケーションにはさまざまなスキルがあります。たとえば、コーチングで有名なのは、人を「コントローラータイプ」「サポータータイプ」「アナライザータイプ」「プロモータータイプ」4つのタイプに分類し、コミュニケーションを変えるという「4つのタイプ分け」です。

人の特徴をタイプごとに分析し、相手に合わせたコミュニケーションを取るというアイデアはとてもおもしろいのですが、人のタイプを瞬時に見分け、タイプに合わせて会話を組み立てるのはとても難しいのが実際です。

たとえば、血液型も一種のタイプ分けですが、相手の血液型を瞬時に見分け、血液型に合わせて会話を組み立てるのは非常に難しいことです。

コミュニケーションスキルにはこれ以外にも、さまざまな診断テストやスキルがありますが、それらをすべて覚え、場面ごとで使い分けるのは簡単なことではありません。
 
 
■4:コミュニケーションツールがコミュニケーションの邪魔をする

先ほどの「4つのタイプ分け」に限らず、コミュニケーションスキルの中にはさまざまなタイプ分けがあります。

タイプ分けは、自分の特性を知り、長所を活かすという面では有効ですが、「この人は、きっと○○タイプに違いない」という推測による関わりは、時として、相手にレッテルを貼ってしまう危険性があります。

それはまるで、先ほど例に出した血液型による性格判定のようなものです。血液型は、自分の特性を知る上では有効ですが、「あの人はA型だから几帳面なんだ」「あの人はB型だからだらしがない」「あの人はAB型だから二重人格に違いない」「あの人O型だから大雑把なんだ」のように、人にレッテルを貼ってしまうのはよくあることです。

人をタイプで分けるのも有効なのかもしれませんが、大切なことは、「人はみな違う」という前提に立ち、相手に最善のサポートをしていくことのはずです。
 
 
■5:資格のためのコミュニケーションスキルになっている

私がコミュニケーションスキルを学んだとき、「せっかくなら資格が取れればいいな~」と思いました。

けれども、実際に学んでみて思うのは、ビジネススキルなどのコミュニケーションにはあまり関係のない内容が含まれていたということでした。その分、カリキュラムは膨大かつ複雑で、講座を終了するために2年近くかかり、モチベーションを維持するのも大変でやっとこなしたという感じでした。私の知人は、このように言いました。「コミュニケーションスキルは、本来ならもっとシンプルなはずなのに、セミナーとして成り立たせるために、複雑になっているのかもしれない」
 
複雑になっているがゆえに、実践で何から手をつけたらいいのか分からないというのが実際でした。
 

■□■

 
コミュニケーションスキルの学習には、このような課題があるな~と思いました。一言で言うと「難しい」ということ。

基本的なコミュニケーションスキルはとてもシンプルなはず。そこで、できるだけシンプルで、誰もが簡単に身に付けられるようにしたいと、今回のモデル開発に着手しました。

次回も、トライアングルコミュニケーションモデルの開発秘話です。

追伸:

文中ではコーチングやNLPについて触れていますが、それぞれはすばらしい考え方やスキルであることは間違いありません。伝え方や記憶方法、実践の仕方の課題を解決したいと考えています。

タケウチ

1/29(日)、恵比寿で開催していた、新しいコミュニケーションの形「トライアングルコミュニケーションモデル(以下、TCM)実践講座の最終日でした。

4日間の講座も本日で終わり。すばらしい6名のみなさんと、楽しく学ぶことができました。みなさん、本当にありがとう!

講座も終わったこともあり、もう少しこのモデルについて、お話したくなりました。そこで、今日はボクがTCMを開発しようと思った背景についてお話しようと思います。

TCMは、「複雑で難しいコーチングやカウンセリングのコミュニケーションの流れを、簡単なチャートを書くことで、誰もが簡単にできるようにしたモデル」です。

ボクがTCMを開発しようと思った理由を一言でお話するなら、「コーチングやカウンセリングなどで使われるコミュニケーションの技法を、もっとシンプルに分かりやすく、誰もがすぐに実践できるようにしたい」「資格とか、そういうこと以上に、現場で本当に使える方法をお知らせすることで、職場で起きている「人に関わる課題(自発的人材の育成や、メンタルヘルスなど)」を解決できる人を増やしたい」と思ったからです。

なぜ、このような考えを持つようになったかと言いますと、ボクがコーチとして活動している中で、現役のコーチとして活躍されている方や、経営者やリーダーとして職場でコーチングスキルを活かしたいと思われている方とセッションをする機会が多々あります。

これらのみなさんは、「コミュニケーションが多くの課題を解決する」ということに気づき、価値を見出されているので、すでにコーチングやNLPなどのコミュニケーションスキルを学ばれている方も多いです。

セッションでさまざまなお話を伺いますが、これらのみなさんには面白い共通点がありました。コミュニケーションに価値を見出し、すでにコミュニケーションスキルを身につけているはずなのに、次のような課題や悩みを抱え、質問やアドバイスを求めてくるのです。

その内容とは……

「コーチや上司としての『あり方』は学べたが、具体的な『やり方』が分からない」「話し方や聞き方はトレーニングしたが、会話の流れを体系的に組み立てられない」「クライアントやスタッフとの関わりで、会話を上手にコントロールできない」「会話の流れが意図しない方向に進んでしまうとてんぱってしまい、修正できない」「どのような質問が効果的に働くのかが分からない」「つい、質問攻めにしてしまう」「相手が精神的に不安定だと、関わるのが怖い」

などなど。

一言でまとめると、「会話の流れや質問を体系的に組み立てられない。だから、現場ですぐに使えない」ということでした。

その結果、コーチングで習った「質問」を意識するばかりに

「○○さん、これはどうすればいいでしょうか?」
「あなたはどうすればいいと思う?」
「・・・(いや、それが分からないから聞いているんですけど)」

のような質問返しをしてクライアントやスタッフを困惑させてしまったり、根掘り葉掘り質問して嫌がられてしまったりするケースがとても多いのです。

この解決策を求めて、多くの方は「他のスキルを身につけたほうがいいのではないか」という思いを抱きます。NLPを学んできた方なら「コーチングも学んだほうがいいんじゃないか」、コーチングを学んできた方なら「NLPも学んだほうがいいんじゃないか」。

そして、実際にどのぐらいの期間やお金が掛かるのかを調べます。けれども、多くのコミュニケーショントレーニングは時間が掛かる上に、非常に高額なものも多いので、「このスキルはよさそうだけど、これだけの時間とお金を掛ける価値があるのか」と迷われます。

そして、ボクにこう聞いてくるのです。

「コーチング(またはNLP)を勉強すると、現場で実践できる体系的な知識を身につけることができますか?」

ボクは、コーチングもNLPも実践してきた一人として、この質問には正直に答えようと思い、こう答えました。「新しいスキルを学びたいと思われる気持ちはよく分かります。けれども、その必要はありません」。なぜなら、すでに、必要なトレーニングは、それぞれのコミュニケーションスキルの中に含まれているからです。

では、それらのトレーニングによって、なぜ、体系的に学べたと思えないのか、なぜ、すぐに現場で生かせないのか……

これまでのトレーニングの多くは「文章」が中心に構成されていました。文章で書かれたワークシートで、「このときは、こうする」のように学びます。それは論理的、左脳的なトレーニングが中心です。けれども、コミュニケーションは「このときは、こうする」と論理的に組み立てられるシーンばかりではないし、相手の話を聞きながら、瞬時にそれを行うのはとても難しいのが実際です。想定外のパターンに出くわすと、もう、頭の中が真っ白でパニック。クライアントやスタッフをうまくリードできず、「なかなかセミナーで習った通りにはできないなぁ。やっぱり、コミュニケーションって難しいな~」と自信を失ってしまいます。

ボクがコミュニケーションの勉強を始めたときもそうでした。

でもボクは、今、会話の流れを組み立てることに悩むことはありません。仮に軌道がずれてもうまく修正できますし、クライアントが望む価値を見い出し、セッションは時間内に終える自信があります。

「じゃあ、ボクがコーチングやカウンセリングを行う場合、どうしているだろう?」それが、このモデルを作り上げるきっかけでした。

ボクがセッションを行う場合、頭の右上に視覚的なイメージを描いて進めています。その形は三角形で、三角形が示す3つの点や線に「現在」「望ましい姿」「そのために必要なこと」などの意味をつけて、「三角形の中でクライアントはどこにいるのか」「自分は、どこの何について質問しようとしているのか」を確認しながら進めています。この方法は誰に教わったわけではありませんが、これまで実践してきた中で、この方法がもっともぶれずに会話の流れの組み立てられるようになりました。

この「イメージを使う」という感覚は、まるで、頭の中に、ナビゲーション(=地図)があるような感覚です。車のナビゲーションがそうであるように、「今、どこにいるのか」「どこに向かっているのか」「次はどこで曲がるか(=どんな質問をするか)」が、手に取るように分かるし、迷わないのです。

そうです。私は、「頭の中に視覚的な地図(=右脳的)を使ってコーチングを行っていた」のです。

さらに、コーチングとカウンセリングにすすめ方の違いはなく、セッションの内容がどんなパターンのときでも、会話の組み立て方はいつも同じです。

「もし、この方法を体系的にお知らせすることができたら、今まで、たくさんの時間とお金を掛けなければ学べなかったがゆえに、限られた人しか使えなかったコミュニケーションスキルが、職場で誰もが簡単に実践できるようになる。もし、多くのリーダー僧がこのスキルを身につければ、職場でスタッフの本音を引き出し、モチベーションをあげながら行動に結びつけることもできるし、精神的なストレスを抱えている人へのフォローもできるようになるんじゃないか……」

このような思いを抱くに至り、頭の中でイメージとして処理していた会話の流れを体系的にまとめることに着手しました。そして、生まれたのが、この「不思議な三角形」だったのです。

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・・・と、ここまでまとめたら、今後、どのようにモデルが出来上がり、発展していったのかも書いてみたくなりました。次回以降は「トライアングルコミュニケーションモデル開発秘話」と具体的な内容について、何回かに分けてお知らせします。

タケウチ

あなたは、「シンクロニシティ」という言葉を知っていますか?

シンクロニシティとは、「意味ある偶然の一致」と呼ばれ、日本語では「共時性」なんて言われています。

「知り合いと夢について話していたら、全く同じ夢だったのでビックリした」
「電話をかけようと思って受話器を取ろうとした瞬間に、向こうからかかってきた」
「新しい事業を始めようと思っていたら、出会った人が偶然関係者だった」

みたいな話。

竹内まりあさんの歌にも同じタイトルの曲があるので、あなたも知っているかもしれませんね。

あなたはこんな意味ある偶然、実際にあると思います?

ボクは、あると思っています。というより、積極的に利用しているタイプ。

具体的な体験では、以前事務所を開こうと思ったとき、お金がなかったので、知人の不動産屋さんに「ロードサイドで、○○円ぐらいの物件ってありますか?」と尋ねたら、「竹内さん、そんな物件あるわけないでしょう?」と笑いながら言われたのに、翌日、その不動産屋さんから「あったよ」と電話がかかってきたことがありました。なんでも、不動産屋さんの知り合いの物件が、ちょうど数日前に空いたのだとか。

物件は確保できたけれど、机もいすもなくて困っていたら、以前働いていた会社の仲間から「一緒にコンサートに行こう」と電話が掛かってきて、「今度、事務所を開くんだ」と話したら、偶然、「今度の週末にうちの事務所の机を総入れ替えするから上司に頼んであげようか」と言われて、机といすをもらったり。

他にも、パーティションが欲しいと思っていたら、なぜか10年ぶりに昔一緒に仕事をしていた方から「スタッフのコーチをお願いしたい」と連絡があって、事務所を開く旨を伝えたら「パーティションがあまっている」と聞いてもらいにいったり。

結局、お金をほとんど使わずに、事務所に必要な機材が全部そろったという経験があって、「シンクロニシティってあるものだなぁ」と思うに至り、「今から新しいことを始めようと思っているんだけど、この方向であっているかな?」などというようなとき、特に意図していないのに物事がスムーズに進むような偶然があると、「うん、この方向でよさそうだな」と判断する材料に使ったりしています。

このような体験は数回あるので、シンクロニシティはボクにとって「流れ」を感じる便利なツールです。

でも、最近、いろんな情報を見聞きしていると、少し心配になることがあるんです。

たとえば、「ケーキを食べたいと思っていたら、友達がケーキを持ってきた」みたいな出来事。出来事に対する意味づけは自由にできますから、「これは意味ある偶然だ!」と理解することもできるけど、ボクの体験では、自分の欲望を満たすような出来事なんかは、都合のいい解釈であることが多いみたい。そのほか、何かにすがったり、楽をしたかったり、奇跡を求めたりするようなシーンで起こる出来事も、都合のいい解釈であることが多いみたい。

もし、大きな決断をする際、本当に意味ある偶然ならいいけれど、都合のいい解釈で決断をしてしまうと、時に大きな怪我につながることもあるじゃないかなと、思うんですよね。

たとえば、起業するようなシーン。いろんな出会いが重なると、「これは意味ある偶然かも」と思います。「ここでチャレンジするしかない」と。でも、もし何の準備もしていなかったら、いきなり起業しても失敗することが目に見えています。

そういう意味では、意味ある偶然を活用するためには、まず、目の前の出来事に向き合って、悩むぐらい真剣に考えて、ストイックに準備をして、今出来る努力は一生懸命やって、その結果、ふと気が付いたときに「あれ?そういえば、みんなうまくいっちゃったな~」みたいな感じが、意味ある偶然なんじゃないかと思います。

なので、「あっ、これってシンクロ♪」とか、「引き寄せの法則♪」みたいな感じの情報を見ると、「そうなのかもしれないけど、違うかもしれないよ。ポジティブな解釈も大事だけど、思い込みで突っ走って怪我だけはしないでね」と、少し心配になるときがあります。大きなお世話ですけどね。

今は不安定な社会なので、未来に対する現実的な価値を見出すのが難しい時代です。そこで、何か、見えないものやスピリチュアル的なことに向かってしまう気持ちも分かります。科学だけで解明できないこともたくさんあるし、ボクも、そういうの嫌いじゃないです。

でも、スピリチュアル的なことが主になっているなんてこと、ないかなぁ?

やるべきことをやって、オプション的に意味ある偶然を活用する。そのぐらいがちょうどいいんじゃないかなぁと思うんです。

タケウチ

こんにちは、竹内義晴です。

@IT自分戦略研究所に、自分の強みは「プログラミングの何が好き?」という問いの中にあるという記事を寄稿しました。


よく、「強みを伸ばすことが大事だ」という話がありますよね。ボクは、強みには2つの種類があるのではないかと考えています。

一般的には、「どんなスキルを持っているか」が強みと思われていますが、スキルは時代とともに変わるので、時が流れると強みではなくなることがあります。

でも、自分の内側にある「本当の強み(=自分の軸)」を知っておくことは、時代は関係がなく、キャリア形成に大きく役立ちます。

今回は「トライアングルコミュニケーションモデル」を使って、自分の軸の見つけ方について触れました。

よろしければ、ご覧ください。

タケウチ

ボクの父親は機械の整備をしています。10年前、それまで勤めていた自動車修理工場を定年退職し、妙高で農機具や除雪機の整備をするサービスを始めました。

妙高は2メートルを超える雪が積もる豪雪地域なので、各家庭に除雪機があります。この季節は、除雪機の修理依頼が数多く寄せられます。「俺が面倒を見ている除雪機は数百台ある」と、父親は言います。

そんな父親は、去年、肩の手術をして2ヶ月以上入院しました。体の自由はだいぶ利くようになりましたが、まだ全快ではありません。

秋までは仕事を休んでいましたが、毎年面倒を見ている除雪機の点検・修理の依頼は断るわけに行かず、なんとか仕事ができないものかと思っていたようです。時には、大きな部品をはずす力仕事もあるので、「お前の時間があるときだけでいいから手伝ってくれないか」と言われました。幸いボクは、以前自動車メーカーに勤めていて多少の経験があるので、時間の許す範囲で手伝うことで、この冬を乗り切ることを決めました。

「このボルトをはずして欲しい」「このベルトを交換して欲しい」―最初のころは、父親が言うように手を動かすだけでした。手伝いが終われば、自分の仕事に戻る、そんな感じでした。

雪が降るまではそれで良かったのですが、報道されているように、今年は雪がたくさん降りました。雪が降れば除雪機も壊れ、修理の電話がひっきりなし掛かってきます。父親一人の手では回らなくなることも少なくありません。

雪が降っているときに除雪機が使えない(=除雪ができない)のは、雪国の人にとっては致命的です。「明日1日、手伝ってくれないか」……このように言われるようになりました。ボクにも予定がありますが、時間の許す限り時間を割くようになりました。

きっと、多くの男性のみなさんもそうであるように、普段、父親と2人で過ごす時間などあまりありません。ましてや、話すこともありません。けれども、必然的に父親と2人で過ごし、話す時間が増えました。

「この部品をはずすためには、このボルトを先にはずすと取りやすい」「このエンジンはなぜかオイルを適量入れると調子が悪くなるからやや少なめに」マニュアルには書いてないであろう、長年の経験からくる技術者の知識と技術に触れました。

お客さんの所に一緒に行くこともありました。「この人は機械に詳しくないから、この以上は言わないほうがいい」「この人はクセがあるから、うまく話を合わせてほどほどに」「この人はきちんと内容を説明しないと納得しないから、交換した部品をとっておくんだ」父親なりのコミュニケーションの方法があることを知りました。

吹雪の中、突然の呼び出しで修理に出かけたこともありました。氷点下の中、薄い手袋で鉄の工具を持つと、手の感覚など簡単になくなります。そんな中でも「俺はこの手袋でちょうどいいけどなぁ」と言いながら、懸命に働く父親の姿を見ました。

ある日、もう、30年以上使ってるような機械の修理を頼まれました。

保守部品も流通していないので、「これはさすがに直せないなぁ」と言う父親。困るお客さん。「仕方ないから、部品を作るしかないなぁ」使えそうな部品を切断、溶接、加工して、元々のメーカー部品よりも丈夫なものを作ってしまいました。「これで、あと10年はいけるよ」。

修理が終わったとき、「こんなひどい壊れ方をしているのを直しちゃうなんてすごいね。技術者冥利に尽きるんじゃない?」と聞いたら、「別に、すごくなんかないよ。壊れたものを直す。それが、機械屋だよ」と答える父親の言葉を聞いて、ボクは、言葉にはうまくできない何かを感じました。

お客さんの生の声も聞きました。「みんな、竹内さんを頼りにしているんだから、早く体を直さなきゃ」「こんなのを修理しちゃうんだから、みんな、竹内さんに頼むわけだよ」地元の人から頼りにされていることを知りました。

機械屋という仕事は、毎日油にまみれて寒い中で働く、決して楽な仕事ではありません。もちろん、ビジネスモデルとかソーシャルなんとかみたいな話も、一切ありません。「そんな面倒なことはしたくない」どちらかといえば、そういう仕事なのかもしれません。

でも、ボクは、親父の仕事ぶりをみて、今の時代に誰かや何かに依存せず、自分の力で一生懸命働くことの強さを、さすがプロと思える技術力を、人と人とのつながり、たくさんのお客さんに信頼されている大切さを、すごく地味だけど、働くものとしての大事な生き方を学んだような気がします。

「お父さんってさ、結構格好いいよ」

本人の前ではこんな恥ずかしいことはもちろん言えません。それが、父親と息子ってものです。
(そういうときこそ言葉にするのが大切だよ?、しっ、うるさい(笑))

そんな父親は、今日も酒を飲んで寝てしまいました。

タケウチ

こんにちは、竹内義晴です。

昨日、国際自然環境アウトドア専門学校の学生のみなさんから、NPO法人しごとのみらいに関するインタビューをしていただきました。

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妙高市市民活動支援センターとの情報発信に関する協働事業で、「妙高人材カタログ」という冊子に掲載いただけるのだそうです(ここには、去年の冊子が紹介されています)。

しごとのみらいの事業は、個人の方々や組織、地域に応じて図に示すような活動をしています。

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妙高市の中では、「仕事のやる気とメンタルケア相談会」や、「大好き妙高!地域活性化プロジェクト」などを定期的に開催しています。

ボクは、「地域を活性化したい」という直接的な思いはあまり強くありません。いや、地域が活性化するのはもちろんうれしいですけれど、地域活性化というのは、地域を活性化「する」というよりも、何らかの結果によって活発に「なる」ものじゃないかなぁと思っています。

もっとも、ボクの力では地域を活性化するなんて大きいこと、できるはずもありませんしね。

でもね、一人ひとりが元気に働けるような環境をつくること、同じ地域に住んでいる人たちが、地域にある課題を、ワイワイ楽しく遊びながら(時には酒を飲んで語り合いながら)一人ひとりができる行動をすることによって解決していける「場(=コミュニティ)」をつくることならできるんじゃないかと思っているんです。

そんなお話や、今やっていること、今後の展望などについてお話してきました。

私たちの法人の設立テーマは「しごとを楽しくする」という抽象的なことがテーマです。インタビューを受けながら、それを文字に起こし伝えていただくのは、ひょっとしたら大変な作業なんじゃないかなぁとも思いましたが、学生のみなさんが感じた素直な気持ちを表現していただけたらうれしいな~と思います。

国際自然環境アウトドア専門学校のみなさん、妙高市市民活動支援センターのみなさん、貴重な機会をいただきありがとうございました!

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今日、1/21はボクの41歳の誕生日でした。

Facebookでメッセージを寄せてくださったみなさん、本当にありがとうございました。たくさんのみなさんからあったかく、やさしいメッセージをいただき、とてもうれしかったです。

今日は、新潟市でNLPの講座に登壇したのですが、受講者のみなさんからプレゼントとメッセージをいただきました。ありがとう。

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タケウチ


プロフィール

竹内 義晴

竹内 義晴

NPO法人しごとのみらい理事長
コミュニケーションの専門家 研修講師 心理学トレーナー 「職場がツライ」を変える会話のチカラ 著者。

詳しいプロフィール

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